第19話 駄女神の反省?
駄女神のミスで殺された事が確定した。しかも、駄女神の天然による自白によって。
「てめぇ何やってんだよ。せっかくあの世界で頑張って家族と国を守っていくぞって思ったとこだぞ!」
「俺死んじゃったら、フローラ達ヤバいじゃん。心配でしょーがないいんですけどーー!女神様が代わりに守ってくれたりしてくれるのかなぁーー!」
「怖いなぁーー。この世界大丈夫なのかなぁーー。こんな神様じゃ、この世界滅ぶんじゃねえだろなー!もっと良い神様居ないですかーーー!神様ーーー!どこですかー!」
アーロンが女神に文句を雨のように浴びせかける。しかも、他に神様は居ないのかと大声で喚き散らしはじめた。
「し・静かにしてよね!こんな所で神頼みなんかして、黙んなさいよ。」
死の女神へカティアが急いでアーロンを黙らせる。この時へカティアは焦っていた。この場所は天界に在る、だから地上で神頼みするのとは話が変わってくるのだ。地上での願いはほとんど神に届くことは無い。しかしこの場所は天界に在るので他の女神や神達に願いが届いてもおかしくないのだ。
へカティアは内心かなり焦っていた。
「そんなに大声を出すんじゃないわよ!さっきから謝ってんじゃない!」
「いつ誤ったんだよ!聞いてねーぞ。いつですかー?」
へカティアが突如ジャンピング土下座をした。先程までとは別人である。
「ごめんなさい・・・。」
へカティアがアーロンに謝る。
この時はとにかくアーロンが大声を出すのをやめさせるために必死だった。
自分のミスで二回も同じ人物の命を奪った事が神々に知れてしまえば、創造神デミウルゴス様にばれてしまう。そうなれば女神から降格させられたり、最悪消滅もあので考えるのも恐ろしい事なのだ。
へカティアの脳はスーパーコンピューターなみに高速思考中だった。
「・・そうだ!あなたをもう一度転生させてあげるは、しかも転生特典も好きなだつけてあげる。どうかしら?」
へカティアは、土下座の体制から顔だけを起こしてアーロンに提案する。
早いとこ転生させて、うるさいアーロンを地上に帰そうと考えている。
アーロンはその提案を聞いた後少し考えて質問する。
「それはアーロンとして生き返るわけじゃないよな?」
「そうね、さすがにそれは無理なのよごめんね。」
更に考えてアーロンが条件を出した。
「じゃぁー!それはしょうがないから諦めるよ。その代わり俺が死んだ日に転生させてくれ!そして、俺の国エアフルトの平民としてだ。」
「それは問題なく出来るけど平民でいいの?」
へカティアが質問する。
アーロンは貴族があまり自由じゃない事を知っている。生まれ変わったら自由に行動しやすい平民で冒険者になるつもりでいる。
「ああ、平民でいいよ。後、(異世界特典)最低10個はくれよな!」
「それも大丈夫だけど、一度に渡すと色々問題があるから年に1個づつ成人になる15歳の誕生日までってのはどうかしら。スキルも16個だし凄いでしょ!下手したら異端審問に掛けられるほどよ。フフッ」
ほくそ笑むへカティアをアーロンが睨む。
『ビク!』
スキルというのは天界でキッチリ管理されていて10数個のスキルを、一度に与えると報告書を書かないといけないので今回の事がばれる恐れがある。
しかし数個づつなら報告なしに渡せるので問題ない。
へカティアは証拠隠滅をしているのだ。
「記憶はそのまま残しておくから、手始めに魔力∞なんてどうかしら?ほかのスキルを与えても魔力無いと使えないわよ。後は、一年ごと考えて欲しいものを言ってちょうだい!」
「わかったよ。それで頼む・・?うわーーー。」
アーロンが返事をした瞬間アーロンの身体が光だし光の玉になり地上に飛んでいく。
「やっと帰ったわね。一時はどうなるかと思ったわよ。あんな大声出して、他の神に聞かれてたらと思うと恐ろし過ぎておかしくなりそうだわ。」
「でも、スキル譲渡も年に1個で済んだから報告要らないし。ついでに下界で憂さ晴らしでもしようかしらフフッ。でも早く下界に送りたくて毎年って約束しちゃったけど、毎年下界に行くのも面倒ね。どうにか出来ないか考えないといけないわね。」
へカティアはアーロンを転生させたことで証拠隠ぺいが出来安心している。この女神反省など微塵もしていないようだ。
光になったアーロンの魂は転生先である赤子の眠るある女性のお腹の中に溶け込むように入っていった。
「シーラ頑張るんだぞ!俺がついているからな!」
「あたし頑張るは、元気な赤ちゃんを産むはジル。んーーーっ。」
「シーラ頑張りなさい。もう少しよ!頭が出てきたわよ。」
「はぁはぁ!んーーーーっ」
「すぽん!」
「おんぎゃぁーー!おんぎゃーー!」
「ジル!生まれたわよ!男の子だね。あんたも今日から父親だ!頑張りな!」
この日、王であるアーロンが死んで、平民のアーロンが生まれた。
アーロン異世界生活2回目の始まりである。




