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83話 混ぜるな危険。

本日は、コミカライズ版センエース、

11話、配信記念として、

一日10話投稿を行います!


本日の6話目!


 83話 混ぜるな危険。


「1億回ボーナスについての詳細を、手短に聞かせろ」


 まっすぐな目でそう問いかけたセンに対し、田中は、


「……お、1億回目に到達したんか。それやのに、メンタルの方は、まったく死んでない感じ。さすがやな。頭おかしい」


 と、簡単な感想を口にしてから、

 コホンとセキをはさんで、


「てぃらりらりん。1億回目ボーナスとして、『疑似サイコジョーカーソウルゲート・モード』が解禁されたよ。やったね、センちゃん。ここからが、本当の地獄だよ」


「……また、ヤバいことを言い出したな……サイコジョーカーと、ソウルゲートは『混ぜるな危険』の素養の中でもブッチギリで最高格だというのに。……いや、無理だって……一番マシなパターンの妄想でも、頭爆散するって……」


 と、弱音が止まらないセンに、

 田中は、淡々と、


「ものごっつ簡単に説明すると、これからは、あいつらと、10年以上、じっくりと殺し合ってからループしてもらう」


「……終わった……何もかも……」


 天を仰いで、センは、自分の終了を宣言した。



 ★



 ここまでは、ほとんど、アイドリングみたいなもの。

 本当の試練をこなしていくための準備運動に過ぎない。


 ――ここから先は、数値だけではなく、戦闘力もゴリゴリに上げていくターン。


「命の残機は3000。3000回までなら、殺されても、その場で復活する。『無限転生・改』と同じと思ってもらって問題ない」


 『無限転生・改』は、かつて、『センエースが殺した強敵P型センエース1号』が保有していたスペシャル。

 効果は、『死んでも、死ぬ直前の状態で、かつ、その場で転生する』というチートスキル。


「3000の残機で、どうにか、10年耐えろ。10年以内に3000の残機をすべて使い切ってしまうと、それ以降は、配下の面々が、お前の残機になる」


「……」


「具体的に言うと、3000の残機を使い切って以降は、お前が死ぬたびに、配下の中の誰かがランダムで死ぬ。つまり、3038がお前の最大残機ってわけやな」


「……」


「3037回死んだら、誰かとのタイマンになるって感じ。ちなみに、配下の死は、そのループ内限定の退場ではなく、完全なロスト。100%の死。だから、ループしようが何しようが元には戻らん」


「……」


「もし、誰一人殺したくない、と本気で願うなら、3000回分の残機だけで、どうにか、10年生き延びろ。あ、ちなみに言っておくと、以降、あいつらとの闘いから逃げると、全員、頭が爆散して死ぬから。10年、3000の残機を守りながら闘い続けること。それが、ここからのミッションや」


「……」


「あ、もう一つ、ちなみに言っておくと、3038回殺されるのも、1回殺されるの、取得できる経験値は同じやから。それが根源のアリア・ギアスとなっとるからこそ可能となる疑似ソウルゲートやと思ってくれ。経験値を稼がせるために、あえて死ぬ必要はないってこと。10年経過したタイミングで、『ループするため』という理由もかねて、一度だけ死ね。経験値的にはそれでMAXやから。そこでの死は『その場復活』にカウントされんから、3000回の残機を使いきっとったとしても、配下が死ぬことはない。そこは安心していい」


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