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47話 いい感じに殺された?


 47話 いい感じに殺された?


「感情の起伏はコントロールできなくても、それを口に出すか出さないかは制御できるだろうが。不愉快だから、二度と可哀想とかいうな。ちゃんとムカつくから」


「理解した……が、理解したのは今の私だけで、タイムリープしたら、この会話に関しては忘れているから、また同じことを言わないといけないぞ」


「ああ、そうだったな。めんどくせぇ」


 そこで、ハスターは自分のオーラを再度、しっかりと確かめて、


「本当に、かなり大幅なパワーアップを果たしている。たかがコスゾーンレリック9個で、これだけの上昇値となると 十席連中が獲得した経験値は、さぞかし膨大になっていることだろう。セン、私の数真と、データを連動してくれ。あいつらが獲得した経験値も確認しておきたい」


 そう言いながら、スマホっぽいデバイスを召喚してくる。


 センは無駄なことは言わずに、経験値に関するデータを、ハスターの数真と連動させた。


 これで、ハスターも経験値を確認することが可能となる。


 あくまでも経験値を確認するだけで、いじったりはできないが。


「たった一回だというのに、凄まじい経験値だな。1000兆ちかくとは、おそれいる。貴様のGODレベル用の経験値も、とんでもない数字だ。存在値800前後の連中とちょっと戦ったぐらいで、ここまで稼ぐことなど不可能。……セン、お前、本当は今回でタイムリープ10回目ぐらいなんじゃないのか? そうに違いない。どうせ、見栄を張っているんだろう。お前はそういうところがあるよな。反省しろ」


「勝手なイチャモンで反省をうながしてくんな。ヨグ、言ってやれ。俺たちは何回タイムリープした?」


「今回で15回目だ」


「やはりか」


「なんで、そんな、なんか『マジっぽそうな感じ』で、『ハスター目線ではマジっぽそうな嘘』をつくの? なんで、そんな嫌がらせに余念がないの?」


「忘れたのか? 私は嘘つきなのだ」


「ああ そういえばそうだったな。お前は性根が腐りきった嘘つきのくそったれだった」


 などと話していると、

 そこで、

 センさんが『世界で一番嫌っている天才』がひょっこりと顔を出して、


「タイムリープ、どうやった? うまいこと、いけた? いい感じに殺された?」


 と、軽やかな言葉を投げかけてきた。

 そんなトウシの問いかけに対し、

 センは、眉間にグっとシワを寄せた顔で、


「すげぇ質問だな。ここ最近のお前の口からは、猟奇的かつ狂気的な鬼畜発言しか飛び出してねぇぞ。お前、いつからそんなに狂っちまったんだよ。俺は、幼馴染として情けねぇよ」


「おどれにだけは言われたない。……で? どうやったん? うまいこといったん? どんぐらい、経験値、稼げた?」


「テメェでログを確認しろや。お前ならいくらでもコスモゾーンにハックをかけて、あらゆる記録を覗き見できるだろ」


「……『目の前におるやつに聞いたらしまい』のことやのに、なんでわざわざ、コスモゾーンハックとかダルいコトせなあかんねん。できるんはできるけど、簡単なことちゃうねんぞ。例えるならあれや。徒歩2分のコンビニにお茶買いに行くだけやのに、足としてジェット機使うようなもんやで」


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