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44話 全員が神化したら、いったい、ゼノリカは、どんな組織になるのでしょう。


 44話 全員が神化したら、いったい、ゼノリカは、どんな組織になるのでしょう。


「もともと、十席の連中は、神種が開きかけている者ばかり。あとは、きっかけ一つがあるかいなか。そこに、センエース殺しの経験値が降り注げば、当然、余裕で開花する。神になった上、レベルが底上げされた化け物どもと、貴様は、これから死闘を繰り広げる。その経験値は、当然、100倍や1000倍どころではない。そして、ここから先、その数値は、どんどん膨らんでいくのだ」


 十席に属する25名は、みな、

 『輝く明日』を求めて邁進まいしんしてきた努力の天才たち。


 ――この世界に送り込まれる前、

 それぞれの『元の世界』で産まれてからずっと、

 数年、数十年、数百年、

 あるいは数千年もの長い間、

 ひたすらに、研鑽を続けてきた、いわゆる一つの変態たち。


 だからこそ、多くの可能性を秘めている。

 目覚めかけているツボミは無数にある。


「お互いを喰らい尽くして膨らんでいく歪なウロボロス。それが、ここからの貴様らだ」


「あのさ、一個、ききたいんだけど、あいつら……今夜、神化すんの?」


「間違いなくするだろうな」


「じゃあ、俺、あいつらに対して、なんもできんくない? GODレベルがちょっと高いだけの凡人なんざ、神になった天才たちには何もできんぞ。そうなったら、カンツに俺を殺させるのは不可能だ。あいつは、たぶん、俺の根性を叩きなおすとかいって、絶対に殺さない。ジワジワと、なぶるように、俺を矯正しようとしてくるはずだ。俺にはわかる。俺は詳しいんだ」


「心配しなくとも、あいつらが神化したら、自動的に、ハスターが『オメガバスティオン化(アウターゴッド級のコスモゾーンレリックに進化)』する」


「あ、そう。ま、神気が使えるなら……なんとか、殺されるぐらいはできるか……」


「さて、そろそろ十席と己の経験値を振り分けろ。貴様は、『十席が獲得した経験値を自由に割り振る権利』を持っていると同時に、割り振らなければいけない義務ももっている。というわけで、さっさと、経験値を割り振っていけ」


「つっても、この数字を適切に振り分けるとか……そんな面倒なことやってらんねぇなぁ……もう、『全部、均等に分ける』でいいや」


 ありがたいことに、『均等に振り分ける』という項目があったので、センは迷わず、それをタッチした。

 980兆が25人に、均等に配られ、十席たちは、爆発的に成長した。


「……ちなみに、この経験値は、いつ反映されるんだ? もう、あいつら強くなってる感じ? 今、この瞬間に急に?」


「貴様と対峙し、貴様に殺されかけることでトリガーが入り、経験値が注がれる」


「あいつらを殺しかけるというプロセスを踏む必要があるのか……厄介な手順がまた増えたな。やることばっかり増えるじゃねぇか。勘弁してくれ、いい加減」


 などとつぶやきつつ、センは、自分のGODレベルを上げていく。

 ここに関しては、流石に、適当に振り分けるというわけにはいかない。


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