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43話 センエースが信じた十席を信じろ。


 43話 センエースが信じた十席を信じろ。


 ヨグの解説によると、どうやら、センは、『十席たちが得た、センエース殺しの経験値を、自由に分配する権利』をもっているらしい。


「カンツだけに殺され続けても、経験値を均等に分けることも可能ってことか……楽で助かるね。全員に平等に殺されるとか、必要な作業が多くなりすぎてやっていられないし」


 などとつぶやいていると、

 ヨグナイフの刀身から、ペかーっと光が放射された。

 その光はセンの目の前で、エアウインドウ状態になる。

 そこには、取得した経験値の数値と、その数値を自由に振り分けることが可能なUIが表示されていた。


「俺を殺したことで、カンツが取得した経験値……『987065200339821』……なに、この、バグったみたいな数字。俺ごときを一回殺しただけで、なんで、こんな、アホみたいな数字を獲得してんの?」


「お前には、それだけの価値があるということだ。ボーナスとしては、『はぐ〇メタル』どころじゃない大きな価値が」


「……980兆×500億を、あいつらに稼がせるつもりなの? あいつら、パンクするんじゃない?」


「980兆という数字は、貴様を倒した経験値としては、恐ろしく少ない、最低の状態だ。ここから、ハスターと貴様のGODレベルが上がるにつれて、十席が獲得する経験値は爆発的に膨らんでいく。ソレ×500億だ」


「……そんな数字を注がれて、あいつら、ほんと大丈夫? カカロ〇トの気を吸ったヤ〇ンみたいにならない?」


「大丈夫だ。やつらの潜在能力は、実際のところ、なかなかハンパない。貴様が信じたあいつらを信じろ」


「良い言葉ではあるんだけれども……いい言葉だけで、現実は変えられないのよね」


「なにはともあれ、貴様を殺すことで得られる経験値がハンパないことは、これで理解できたな。というわけで今後もバンバン殺されろ。貴様が殺されるたびに十席は膨らんでいき、そして、そんな十席と死闘を繰り返すことで、貴様も際限なく膨らんでいく。今の貴様はレベル1状態だから、獲得GODポイントに、最大級の補正がかかっている。十席の経験値だけではなく、自分が獲得したGODレベル用の経験値も確認してみろ。面白いことになっているぞ」


 確認してみると、センが獲得しているGODポイントは、

 『3兆2000億』


「……この数字も、むちゃくちゃ多いはずなんだけど、さっき980兆という頭おかしい数字を見たばかりだから、しょぼく感じるな……」


「そりゃそうだろう。ウムルにすら勝てない今の十席と戦った経験値などたかがしれている。だが、ここからは違う。貴様を殺した経験値で膨れ上がった十席は、間違いなく『神化』を果たすだろう」


 『閃化』を使えば、全員、『神化』できるのだが、

 今の十席たちは、心にセンエースを抱いていないので、

 センエース化することは不可能。


 自力での神化は現在できない状態だが、


「もともと、十席の連中は、神種が開きかけている者ばかり。あとは、きっかけ一つがあるかいなか。そこに、センエース殺しの経験値が降り注げば、当然、余裕で開花する。神になった上、レベルが底上げされた化け物どもと、貴様は、これから死闘を繰り広げる。その経験値は、当然、100倍や1000倍どころではない。そして、ここから先、その数値は、どんどん膨らんでいくのだ」


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