19話 爆裂に膨れ上がったトウシに勝てないとバッドエンド。鬼畜すぎる難易度が、センエースに襲い掛かる。
コミカライズ版センエース、
10話配信記念のイベントとして、
一日10話投稿を実行中!
本日の9話目!
19話 爆裂に膨れ上がったトウシに勝てないとバッドエンド。鬼畜すぎる難易度が、センエースに襲い掛かる。
「一切、手を抜かず、全力で殺しにいく。センエースが完全覚醒するほど、本気で追い詰める。……これは……ワシにしか出来ん不可能や」
覚悟を宣言してから、1002号の中にある『カミノ産の世界』へと入っていく。
ヌルの提供協力を得たことで、田中シャインピースは、ほとんど完全な田中トウシへと膨らんでいく。
そうして膨らんだ田中シャインピースの中に、
ナイアは潜り込むのだ。
――センエースにとっては最悪の状況。
これから、センは、
『ナイア(破壊衝動ソルの制御装置)』×『田中トウシ』という、
とんでもない化け物に、全力で命を狙われることになる。
自分の中にトウシをしまい込んだ1002号が、
ボソっと、
「トウシは、問題なく、田中シャインピースと融合した。しっかりと、膨大に膨れ上がっとる」
そう言ったのを確認してから、
ナイアは、首肩をまわしながら、
「さて……それじゃあ、さっそくいってこようか」
そう言いつつ、1002号の胸部に手をあてる。
そんな彼に、ヌルが、
「手を抜くなよ、ナイア」
と、激励を贈った。
ナイアは、まっすぐな目を、ヌルにおくり、
「俺は、契約を遵守する。それだけは、絶対のアイデンティティだからな。これを無視してしまうと、縛りレベルが下がって、最悪、破壊衝動に取り込まれてしまう。それは許容できない。俺だけは、絶対に、破壊衝動の『ソマトスタチン(あらゆるホルモン分泌を抑制するホルモン)』でいたいんだ」
そう言ってから、
ナイアは、1002号に視線を向けて、
「せっかくだし、お前にも、手伝ってもらおうか。田中シャインピースのブースターになってもらう。センエースを殺すのは俺がやるけど、その器であるトウシを鍛える役割はまかせる。オーケェ?」
「……もともとそのつもりや。なんもせんで傍観する気はさらさらない。なんせ、こっちもテラスを救うために全力を尽くす構えやからのう」
そこで、1002号は、
ヌルに視線を向けて、
「ちなみに、お前は、何する予定?」
「ソルをうまいこと扱いつつ、ナイアと共に、田中のサポートをしながら、今回の舞台を整えるためのエネルギー供給源になりつつ、最終ステージのボスになるべく腕を磨く」
「やること多いな」
「今回の俺はプロデューサーみたいなものだからな。誰よりもたくさん働くのは当たり前だ。コレも全て、蝉原を殺すため」
そこでナイアが、
「……いいね。全員で、力を合わせて、全力の一丸となって、ことにあたる。素晴らしいじゃないか」
などと言いつつ、
黒い笑みを浮かべて、天を仰ぎ、
「さて、それじゃ、はじめようか。センエース絶対殺すマン計画。開始っ」
※
――それぞれの役割。
『田中トウシ』「田中シャインピースと融合し、センエースを殺す」
『ヌル』「トウシのサポート。トウシの翼となる」
『ソル』「ヌルのサポート。ヌルの装備品」
『1002号』「トウシのサポート。トウシの器となる」
『ナイア』「トウシのサポート。トウシの剣となる」
ここから先のエピソードを一言で言うと、
『エグい力をもったトウシを倒さないとバッドエンド』
――『センエース』の地獄の旅が始まる。




