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18話 たたたたったったー、田中シャインピースは田中トウシへ進化した。


コミカライズ版センエース、

10話配信記念のイベントとして、

一日10話投稿を実行中!


本日の8話目!


 18話 たたたたったったー、田中シャインピースは田中トウシへ進化した。


「そんなに目を血走らせなくても、お前が本気で協力してくれるなら、ジュリアの因子ぐらい返してやるさ。あの女が『ドデカい可能性の塊』であることは事実でも、流石に、お前と比べたら小さいからな」


 そうつぶやいた直後、ヌルの中から、淡い光がこぼれて、その光は、迷いなく、まっすぐに、トウシの中へとおさまっていった。

 自分の中に入っていった光を、トウシは、大事そうに、一度、抱きしめてから、


「……まだ、半分ぐらい。残りは、全部、蝉原が持っとるんやな?」


「そういうことだ。ジュリアもテラスも、蝉原がもっている。というか、まあ、ヒロイン系の因子は、全部、かっさらわれている。女の因子は、超苺の中に、ほぼ全部、押し付けていたからな」


「……蝉原は、現在、大量のピ〇チ姫を抱えるク〇パ大王みたいなもんってことか……なかなか、えげつない大物に育ったもんやな、蝉原も」


「超苺だけでも回収できればでかいんだが、現状、弟子連中は、蝉原と、ほぼ完全融合を果たしている。ひっぺがすことも不可能ではないが、それは叩き潰したあとの話。こっそり盗むということは出来ないだろう」


「蝉原を叩き潰するのはマスト。そのためには、成長したセンエースが必須。分かりやすい話やけど、シンプルがゆえに、成立させるんが、しんどいねんなぁ」


 しんどそうにつぶやいてから、

 そこで、トウシは、1002号の方に視線を向けて、


「……ええ面構えしとるやないか。ヘラヘラしとるだけの本物オリジナル・ザンクとは違って、おどれの方が、よっぽど好ましい」


「別に、お前に好かれたいとは一ミリも思ってへんけど……テラスを救うためには、お前の力が絶対に必要やから、全力で媚びさせてもらう。――いやぁ、トウシはん、あんたはホンマに素晴らしい。ようみたら、顔が男前や。目がキリっとしとるわぁ。鼻も、耳も、全部、キリっととがって……よっ、大統領。あんたが大将」


「……性格の悪さは、本物もおどれも、大差ないようやな」


 と、しんどそうにそうつぶやいてから、

 トウシは、1002号の胸部に手をあてて、


「一切、手を抜かず、全力で殺しにいく。センエースが完全覚醒するほど、本気で追い詰める。……これは……ワシにしか出来ん不可能や」


 覚悟を宣言してから、

 1002号の中にある『カミノ産の世界』へと入っていく。



 ちなみにだが、『田中シャインピース』には、もともと、正式な『田中トウシの因子』の一部がつぎこまれていた。

 カミノがヌルから回収できた『トウシの因子』を、ナイアの擬態の一つである『内野シャインピース』に注ぎ込んだのが、田中シャインピース。

 『T・104』は、完全に、ただのコピーだったが、田中シャインピースには、正式なフラグメントが用いられている。

 回収できた因子が少なすぎて、かなり薄味だったが、

 ヌルの提供協力を得たことで、

 田中シャインピースは、ほとんど完全な田中トウシへと膨らんでいく。


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