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15話 カミノプランはショボすぎる。

コミカライズ版センエース、

10話配信記念のイベント開催!

一日10話投稿の5話目!



 15話 カミノプランはショボすぎる。


「1002号、お前なら、どうやる? 完全覚醒を果たした蝉原を確実に殺すためには、どういう作戦をとるべきだと思う?」


「ザンクさんは……残しておいた方がええと思う。これから先のことを考えたら、ザンクさんの経験値は、ぶっちゃけ、大したことないから。普通に、コマの一つとし運用しておくべき」


 そんなザンクの言葉に、ヌルは、


「ああ、そう。じゃあ、そうしよう」


 サラっと、返してから、続けて、


「で? どうやって蝉原を殺す? ちなみに、俺の前提を言っておこうか。俺は必ず蝉原を殺す。そのためなら何でもする。理由は、あいつのことが嫌いだから。あいつに復讐することが俺の生き甲斐の中でも最高位だから。……だから、最悪、俺が頂点じゃなくてもいい。本当は、俺が全部をくらいつくして、闇の頂点に立ちたいが、蝉原を殺すためなら、その目標を棄ててもかまわない。……それを踏まえた上で、作戦をたてろ」


 ヌルの話を聞いた1002号は、

 心の中で、


(こいつ、めんどくせぇ……こいつ、メンヘラ度だけなら、オリジナルに匹敵する。……鬱陶しいわぁ……)


 と、普通にしんどそうに溜息をついてから、


「カミノを吸収したことで、今、ザンクさんの中に、カミノの世界があって、その中でオリジナル・センエースが鍛錬を積んどるわけやけど……」



 『ザンク1002号(『カミノ(『カミノ世界(オリジナル・センエース修行中)』)』)』



「まずは、『こいつ(オリジナル・センエース)』を、とことん鍛える。オリジナル・センエースにヌルを食わせるプランはマスト」


 そこで、『ヌル』が、


「……カミノの元々のプランはどうなっている?」


「え、あ、こんな感じ」


 そう言いながら、カミノのプランをザっとまとめた紙を顕現させて、それをヌルに渡す。

 カミノプランを読み込んでいるソルの横から、のぞきこんで内容を確認しているソル。


 ある程度、確認しおえてから、

 ヌルが、


「……これじゃあ、ショボすぎるな。カミノは、ゲームマスターに向いていない。カミノのプランには、悪意と殺意が足りない。センエースを本気で殺す気でいかないと話にならない。茶番だけをいくら積み重ねても届かない。全身全霊で、一切の容赦なく、センエースの全部をぶっ壊すぐらいじゃないと」


 その発言の直後、ソルが、


「……となると、もう、いっそ十席を八つ裂きにするか?」


「それだけじゃ話にならない。もっとだ。十席をセンの目の前で何度も何度も八つ裂きにする。とことん、絶望を知ってもらう」


「ふむ……となると、銀の鍵を使わせて、配下の死のさまざまなパターンを体験させるか?」


「……いや、これでも薄い気がするな……この程度じゃセンエースは輝かない」


「じゃあ、どうする?」


「……死を目撃させるだけじゃ弱い……もっと……もっと、こう……そう、たとえば……『十席の手で、センエースを殺させる』ぐらいのことをしないとダメだ」


「配下にセンエースを虐殺させるとは……また、すごいこと考えるな……」


「それも一回や二回じゃない。何千、何万、いや、何億、何兆……」


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