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35話 究極超神化8の10人がかり。


 35話 究極超神化8の10人がかり。


「……まあ、確かに、凄いっちゃ凄いんだけどな。そこに関しちゃ文句の言いようがない。……絶対的精神的支柱のレベルを、そこまで底上げできるとは……マジでハンパねぇ。おそらく、センエースと、田中トウシを喰らった経験値を、まるごと全部ぶちこんで、その上で、ここでの修行では、絶対的精神的支柱の強化に全ブッパした感じか……わかっているねぇ……さすが、センエースのコピー。賢くはないが、バカじゃない」


 カミノが、ウザったそうにうなだれている間に、

 蝉原の弟子たちは、1002号に対して、

 激しい圧力をかけていた。


 1002号は、必死に対応しているが、


「多すぎるし、強すぎる! なんや、これ! ふざけんな! まるで、究極超神化8のバーゲンセール! いや、言うてる場合やない! マジでエグい!」


 果て無き研鑽を積んだことで、1002号はかなり強化されたわけだが、

 流石に、究極超神化8の10人がかりは処理できない。


 『まっこうタイマン』ができるなら、もちろん、全員に勝てる自信があるのだが、質量を伴う『数の暴力』の前だと、人は、いつだって無力になる。


 どれだけ丹念に鍛えた世界トップクラスの格闘家でも、世界ランク上位20位以内に入っている10人に囲まれればボコボコにされるしかない。

 それが、1002号の現状。



「カミノ! 無崎! セイバー! 天童! それぞれ、2体ずつ、受け持ってくれ! 倒されへんでも、時間さえ稼いでくれれば、一体ずつでも、どうにか処理するから――」



 と、元主人公たちに救援要請を出す。


 だが、元主人公たちは、


「「「はは、むりむり」」」


 と、自嘲することしか出来ていない。

 彼らの満身創痍はファッションではなく、ゴリゴリのガチ。

 もうマジのどん底で、完全にガス欠状態。

 全員、根性がイカついので、一応、どうにかしようと、全力で、あがいてはいるのだが、しかし、『時間を稼ぐ』という成果は得られそうにない。


 そもそも、彼らの存在値は、それぞれ、2000兆以下。

 3000兆を余裕でこえている蝉原の弟子たちに対抗できる力は持ち合わせていない。


 もちろん、パーフェクトアンリミテッド状態の、オリジナル元主人公なら、蝉原の弟子二体を足止めするぐらいは、どんなに疲れた状態でも、余裕で出来ただろうが、しかし、ここにいるのは、フラグメントをぶちこんだだけのお人形さんでしかないので普通に無理。


 1002号が、ヒーヒー言いながら、

 10人の弟子と乱取りをしている横で、

 蝉原は、精神を統一し、

 一点集中で、



「――真・殺神遊戯――」



 スキル解除系の必殺技を、

 虚空に向かって放っていた。


 もちろん、無意味な一手ではない。

 蝉原が狙ったのは、

 先ほど封印された『オリジナル・ザンク』を縛っている封印。


 ザンクを封印した縛りは、元主人公たちの合作だけあって、なかなかの精度を誇っていたが、しかし、『本気』の蝉原の前では、その堅牢さを、いつまでも保つことは出来ない。


 一発では処理できなかったが、


「――真・殺神遊戯――」


 丁寧に、執拗に、


「――真・殺神遊戯――」


 何度も何度も、


「――真・殺神遊戯――」


 拳を叩き込むことによって、

 どうにか、


「――真・殺神遊戯――」


 パリィインッ!


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