表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
844/1228

19話 大丈夫だ、問題ない。

コミカライズ版センエース、9話配信記念!

一日10話投稿!!

7話目!


 19話 大丈夫だ、問題ない。


「カオティック・マキシマイズ・ドリームオーラ・ミラージュ」


 臆病すぎるほど極端にカスタムしまくった『バリア』を重ね掛けする。

 ヌルには、もともと、自動展開されているバリアがあって、

 おそらく、それだけでも十分なのだが、

 しかし、ヌルは『この程度で大丈夫だろう』などとナメたりしない。


 ぶっちゃけた話、

 カミノたちを相手に本気を出す必要はない。


 ヌルからすれば、余裕で処理できる相手。

 しかし、ヌルは手を抜かない。

 丁寧な対処を徹底する。

 圧倒的な強者に『こんな臆病』を徹底されると、

 圧倒的弱者の側からすると、本当に、たまったものではない。



「――ブラストオフ♪」

 ――ブラスト・オフ――



 セイバーとカミノが、極大の照射をぶっぱなした。

 それぞれの最強火力を惜しみなく投入。


 元主人公の全力ブッパのダブル。

 そんなものをまともに受け止めた者は、当然、


「ぎゃあああああああああああっ!!」


 と、地獄の悲鳴をあげるカミノ。

 無崎も白目をむいて泡をふいている。


 そんな二人に包まれているヌルは、


(……ん……問題ない……)


 ぶっちゃけ余裕で耐えられているのだが、

 しかし、『余裕♪』とナメくさった態度をとることなく、


(……問題ないが……もう少しだけ耐久を上げるか……)


 ――こうなってくると、もはや、どこぞの慎重すぎる勇者級。

 確実に大丈夫でも、おごることなく、ナメることなく、徹底的に『パーフェクト』を追及していく。


(……ん……終わりか……)


 セイバーと天童の照射が止まったタイミングで、

 ヌルは、完全防御陣形をとき、顔を上げて、

 朦朧としている無崎とカミノにそれぞれ目線を向けてから、


「もちろん、俺も、そこそこダメージを受けたが……被害の度合で言えば、そっちの方が遥かに上だな」


 そう言いながら、

 まずは、カミノを蹴り飛ばす。


「それだけ死にかけていながら、それでも、最後の最後まで俺の腕を離さなかったことだけは、素直に、『やべぇ根性』と称賛してやる。『オリジナル・センエース』と比べれば大したことないが、一般人と比べれば異常レベルだ」


 そう言いつつ、

 自分の首をしめている無崎の腕をひっぺがし、

 軽く背負い投げをかましてから、


 ゴキゴキっと首肩をまわし、


「さてと……それじゃあ、そろそろ諦めてくれる? 無理だから。お前らじゃ絶対に俺は殺せない。お前らが俺を殺せる唯一の手段は、『お前らをザコだと侮る俺のスキをつく』ってところだが、しかし、俺は、絶対に油断しない。これだけ優勢な今も、お前らの動きをバリバリに警戒している。何か、とっておきのウルトラCをかましてくるんじゃないかと、内心ではビクビクしている。しかし、だからこそ、絶対に、俺の足元はすくえない。お前らに可能性はない」


 そんなヌルの発言に対し、

 ズタボロで死にかけのカミノが、


「……ごちゃごちゃ……うるせぇ野郎だ……」


 そう言いながら、ゆっくりと立ち上がる。

 まだ、いくつかのチートが働いているので、

 ボコボコの肉体も、だんだんと、回復していっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ