表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
813/1228

29話 全部、強制投資。


 29話 全部、強制投資。


(発動条件はなんだ? 命令で実行できる範囲は、どのへんまでだ? ヨグを呼ぶことと、限定的なソウルゲート状態にすることはできた……どっちもやべぇ効果のはずで、難易度で言えば、最上級クラスのはず……特に限定的ソウルゲート化なんざ、やべぇだろ……究極超神化7状態の俺でも不可能な異次元の魔法だぞ……)


 究極超神にも出来ることと出来ないことがある。

 今回の件でセンが通したワガママは、そういう、通常であれば不可能な次元のアレコレ。


(ナグモと殺し合っている30年間の中で、実験しておくんだった……あの30年間は、ヨグナイフを振り回すことに全集中していたから、他の事をする余裕が一切なかった。つか、ほんとに30年もやっていたのか? ガチでナグモをボコボコにすることに集中しきっていたから、時間感覚が完全にマヒしてたんだよなぁ……体感で言えば、10年ぐらいなんだが……まあ、俺の時間感覚なんざ、もはや、あてにならんけどなぁ……30年と言われたら、そんなような気もするし……仮に『100年ぐらいやっていましたよ』と言われれば、『あ、そうなんだ、へー』と納得できる感じでもある……)


 時間に対する観念がかなりあやふやになってきている、壊れた一般人センエース。


(まあ、俺の時間感覚がズレているのは、もう、この際、どうでもいいとして……それよりも、俺のワガママに関して、詳細を把握する方が先決……)


 人間失格の性能に関して、しっかりと実験する必要があると考えるセン。


(ヨグはもともと俺のもの……それを回収しただけで、かつ、ナイフ状態の今はソードの時と違って、とんでもねぇ弱体化をくらっている……で、ソウルゲート化も、闘う時間をもらっただけ……そう考えると……大したことはできないのか? ……てか、そういえばナグモ……グール……を殺した経験値はどうなった? 回収できた気がしていないんだが……ヨグの中に回収された……って感じもしない)


 などと、心の中で疑問に抱いていると、

 そこで、ヨグが、センの心に直接語り掛けてくる。


(ナグモグールとの闘いで得た、『実質的経験値(戦闘力)』と、『魂魄的経験値』は、どちらも、『ワガママの対価』としてコスモゾーンに回収されたが?)


 などと言われて、センは絶句する。


(え、俺の30年……もっていかれたの?)


(経験値を前借りさせてもらった上、本来であれば不可能な現象を可能にしてもらったんだ。ありがたいと思った方がいいと思うが? 普通は、前借りすることも、不可能を可能にすることもありえないのだが、お前の『病的な高潔』に、世界が敬意を表して、融通をきかせてくれた……これは、感謝するべきことであって、怒りを感じるのは道理に反する)


(……)


(あと、『調子に乗っているてい』のファントムトークだということは世界も理解しているようだが、しかし、ワガママムーブも、あまりしつこいと、さすがに、本気で嫌われるぞ。人間失格の覚醒で、普通に性格が悪くなっているのは分かるが、しかし、そろそろ、病的な高潔の方の自制心を魅せろ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ