表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
704/1228

7話 魔人センエースの慟哭。


 7話 魔人センエースの慟哭。


「感謝はいらない。借りを返しただけだ。これで、完全にチャラだ。というわけで、今後、二度と、グールの件で、俺にマウントとってくんじゃねぇぞ。お兄さんとの約束だ。……いや、むしろ、俺の方が貸しつけ料は上になったから、俺がお前に対してマウントにとれるようになったわけか。グールよりもムンビの方が強いからな。というわけで、焼きそばパン勝ってこい、五秒でな。一秒でも遅れたら、全指切断の刑に処す」


「……ほんまに、ワシのこと嫌いなんやなぁ……賢かった時のワシは、お前に何してん。謝罪するから許してや。おそらく、相当なことをしてもうたんやろうけど、心の底から謝るから、ここは、どうか一つ穏便に――」


「お前は、中学の時の塾のテストで、俺よりもはるかに高い点数をとった。万死に値する。謝ったとて、絶対に許さない」


「エゲつないほどの逆恨みやった……謝ったん返してくれ。なんや、塾のテストがどうとか……バカバカしい」


「バカバカしい? バカバカしいだと?! このオレにはそれが全てだ いや全てではないが! あの時はすべてだった! 貴様は、この俺を超えやがったんだ! 同じ、キチ〇イクソボッチでありながら、この俺を抜いたんだ! 圧倒的な努力を誇っていた、この俺をだ! き、貴様に命を助けられたこともあった……ゆ、許せるもんか……絶対に……っ」


 などと、テンプレましましの会話をしていた時のことだった。


 ムーンビーストの死体が、ブルブルと、痙攣しだした。

 それを見たセンは、


「ぴえぇええええええええええ!」


 と、つい、キショすぎる悲鳴をあげてしまう。

 その悲鳴に、田中が、


「ど、どないした?!」


 と、解説を求めると、

 センが、


「奉仕種族の死体を生贄にしていやがる! やばいぞ! おそらく、GOOグレートオールドワンが召喚される! 『この感じの流れ』を何度も経験しているからわかる! 俺は詳しいんだ!」


 そう叫んだのと同じタイミングで、

 ブルブルと痙攣していたムーンビーストの死体がバラバラに分解された。

 そして、そのバラバラになった肉体が奇怪なジオメトリを描き出す。


「やっぱりだぁああああああああ! ぎゃあああ! まずい、まずい、まずい! 今の俺らじゃ、奉仕種族はともかく、GOOの対処は、天地が斜め上にひっくり返っても無理だ! いいか田中! ここからは迅速かつ冷静な対応が求められる! というわけで、まずは、落ち着くんだ! 落ち着いて、タイムマシンを探せ!」


 そう叫びながら、素手でグラウンドを掘り始めたセンに、

 田中が、


「おどれが落ち着け」


 と冷静な言葉を投げかける。


「錯乱しているわけじゃねぇよ! こうなったら、『銀の鍵』で、いったん、セーブポイントにロードした方がいい! 田中、銀の鍵を探せ! そして、あとのことは、過去に戻った未来の俺に託せ! たぶん、なんとかしてくれる! 過去にいる『今を託された未来の俺』なら!」


「なんか、ものごっつ、ややこしいなぁ」


 などと悠長な会話をしている間に、

 ソレは召喚されてしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ