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61話 『漫画級のスペックを持つ変態』しかいない神話生物研究会。


 61話 『漫画級のスペックを持つ変態』しかいない神話生物研究会。


「どうせ、本気を出してはこないだろうし……勝つとか追い越すとかなら、ちょっと厳しいけど、ようは、ついていけばいいんだろう? じゃあ、あとは根性勝負だ。神のごときメンタルを持つ俺には余裕、と言わざるをえない。この紙野ボーレさんに不可能はない。そうだろう?」


「すごいっすねー、紙野さんの言うとおりだ。反論の余地がない」


 と、冷めた目で、そんなことを言うセン。


 震えている紙野から視線をそらし、

 二回戦の種目に目を向けた。


(で、二回戦は、『一回戦を乗り越えた猛者全員VSアクバートとの異種格闘技バトロワ』……この企画を考えたやつ、頭終わってんな……一般高校生が、アクバートと殴りあって勝てるわけないだろ)


 アクバートは、格闘技に特化した天才。

 格闘技系等の世界大会で、ぶっちぎりの優勝をはたしまくっている超人。

 素の殴り合いのスペックでは、カンツよりも上という生粋の武道家。

 マシンガンを携えた武装集団を、素手で瞬殺できるというウワサのイカれた人外。


(三回戦は、『アクバートとのバトロワを潜り抜けた全員VSドナとの鬼ごっこ』……鬼ごっこという字面だけを見れば、レクリエーションっぽいが……『ドナは反撃してくる』ってルールが、ラリってんな……)


 資料には、ルールの詳細が記されており、

 どうやら、この鬼ごっこにおいて、ドナは、

 余裕で、投擲武器を使っての反撃をしてくる模様。


 神話生物研究会のメンバーは、全員が、何かしらの武術を体得しており、噂によると、頭脳班や芸術班でも、そこらの一般人数十人を相手に単騎で無双瞬殺できるというウワサ。

 とんでもない集団である。


 その中でも、『戦闘班』と言われているメンツは、

 特に、徹底して際立った殺人能力を持つのだが、

 ドナは、その戦闘班に入っている。


(スポーツとしての武道ではなく、『相手を殺すことで身を守る戦国時代系護身術(忍術・暗殺術)』を、とんでもなく高い次元でマスターしているというウワサの戦闘民族……)


 見た目は『性格がキツそうな細身の美人』。

 『キレると怖すぎるタイプ』で、

 『キレていなくとも、そもそも雰囲気が怖い学級委員長気質』でもあるため、

 神話生物研究会のメンバーでも、

 ドナのことは怒らせないように、慎重になっているというウワサ。


 この辺の『ウワサ』は、実のところ、かなり信憑性が高い。

 なぜなら、神話生物研究会のメンバーの中には、ネット関連の情報操作に長けている者も多く、『間違ったウワサ』は、即座に修正を加えてくるからである。


 『神話生物研究会のメンバーにとって不利益になる間違った変な噂』を、仮に、面白半分で流した場合、即座に特定されて、晒し上げられて、社会的にボコボコにされて、普通に、ちゃんと『物理的に抹殺される』という領域まで行ってしまうため、誹謗中傷に人生の価値観を見出している層の面々でも、流石に、神話生物研究会のメンバーのテキトーな暴言をまき散らすことはありえない。



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