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29話 閃化。


 29話 閃化。


「お見事でございます。さすがは陛下」


「安い世事はいらねぇ。この程度、今のお前らなら余裕だろう」


「余裕ではありませんね。『閃化』して、全力を賭さねば、あの数を対処するのは不可能です」


 ウムルとの死闘を経て、ゼノリカの面々は大幅に強化された。

 闘いの経験値もそうなのだが、

 やはり、一番の収穫は、

 センエースのチートスペシャル『絶対的精神的支柱』が覚醒したことによる恩恵。


 ――『絶対的精神的支柱』は、『所有者に直接的な効果が出るスペシャル』ではなく、『絶対的精神的支柱を有する者の周りに効果が出るタイプ』の全体バフ型スペシャル。


 絶対的精神的支柱の恩恵により、カンツたちには、プライマル・プラチナスペシャル『この上なく尊き魂の系譜』が発現している。


 その効果は膨大かつ莫大かつ絶大。

 無数にある恩恵の中でも特にいかれているのが、『ロギアネーム化』できる権利。


 センエースの『この上なく尊き魂の系譜』に連なる者は、

 いつでも『センエース化(閃化)』できるようになる。


 『センエース化』により得られるボーナスは次の10点、

 ・『純粋にパワーアップ』

 ・『強制的な神種の開花』

 ・『現世で神の力を自由に使える権利の会得(虚空のアリア・ギアスは超えられないが、力の一部を顕現させることは不可能ではない)』

 ・『プラチナスペシャル【狂気の信仰】が発現』

 ・『プラチナスペシャル【病的な献身】が発動』

 ・『プラチナスペシャル【不屈の魂魄】が発現』

 ・『プラチナスペシャル【病的な高潔】が発現』

 ・『プラチナスペシャル【絶対的精神的支柱】が発現』

 ・『センエースがこれまでに獲得してきたGODポイントの1パーセント分を獲得。今後、センエースがGODポイントを獲得するたびに、その1パーセント分が常時追加されていく(獲得したGPは自由に振り分けることが可能だが、センエースGPで獲得した効果は『センエース化』している際にしか発動しない。例外もあるが、基本的にはセンエース化した際のみの限定的な強化となる。現在、センエースは、GODレベルが1に戻っているが、『失ったGODレベル』もゼノリカの力となる。実質的には『失った』のではなく、『ゼノリカに注いだ』のだから、当然の話)』

 ・『センエース化することで【Cレリックの可能性】を開き【オメガバスティオン化】させることが可能となる(ようするには、センエース化できる者が所有しているCレリックは、すべて、『アウターゴッド級の究極超神器になる』ということ)』



 現在、カンツは、『モルティギアン(即死デバフを散布するタイプの二丁拳銃)』という、『Cレリック(コスモゾーンレリック。破格の装備品)』を所持しており、閃化すれば、モルティギアンのオメガバスティオン化を果たすことも可能。

 モルティギアンは、コスモゾーンレリックの中では中級。

 コスモゾーンレリックの中の最高峰である『プライマルコスモゾーンレリック』である『ヨグソード』と比べれば、ゴミみたいな性能だが、しかし、カンツとの相性はそれなりであり、単純に、カンツのスペックをかなり底上げしてくれてはいる。


「カンツ、ゼノリカに、『動くな』と命令を下せ」


 ――センは、つい先ほどまで、カドヒトの演技をしていたことをスッカリ忘れて、

 カンツに対し、


「あのキモいタワーの調査と破壊は俺がやる。理由は、経験値を横取りされたくないから。世界のものは俺のもの。俺のものも俺のもの」


 と、軽やかなテンプレを口にするセンに、

 カンツは深々と頭を下げて、


「陛下がヨグとの闘いに赴かれる際にも申し上げましたが、陛下をカナリアにする気はございません。あの謎のタワーの危険性に関しては、我々が調査してまいりますので、陛下は下がってくださいますようお願い申し上げます」



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