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60話 1001。


 60話 1001。


 『シューリを蘇生させるめど』が立ったところで、

 ようやく、センは、アダムを視界におさめる。


 数秒観察してから、


「アダムの器に、『鬱陶しい呪い』が寄生している状態だな……そこまでは、読み通りなんだが……想定していた以上に、呪いの精度が高い。『寄生している部分だけ、あとかたもなく消滅させてやろう』と思っていたんだが、まだ、今の俺じゃあ、『そこだけ消しさる』のは難しそうだな……仕方ない。俺に移すか……」


 そう言いながら、ゆっくりと首を回す。

 パキパキッと関節の音が鳴る。

 その直後、

 アダムは、センを見失う。


「……っ?」


 動揺が全身を駆け抜けた、

 と同時、

 後頭部に衝撃が走る。


「ぐぅっっ!!」


 『頭を蹴られた』と認識したと同時、

 アゴにも衝撃が走る。


「ぐぼへぇっ!!」


 その後、アダムの耳に、センの言葉が届く。


「……意味ないから、無駄な抵抗はするなよ。『ガンの手術』みたいなもんで、呪いだけ摘出するのは、かなりムズくて、死ぬほど神経をつかうんだ……」


 そう言いながら、センは、

 アダムに寄生している『呪い』の部分だけにダメージを通していく。

 激烈に難しい作業。


 36億年、一日たりともたゆむことなく、

 必死に、自分を磨いてきたセンだからこそ打てる一手。



「ふ、ふざけるな、なんだ、その強さ! 『別次元の領域』に到っているじゃないか! 存在値19兆の私が、相手にならないなど、そんな――」


「59億3725万320敗、198億398勝……何の数字かわかるか?」


「……は?」


「てめぇと全く同じ力を持ったCPUとの戦歴だよ」


「……」


「ソウルゲートには、『一度戦ったことのある相手』をそのままCPU化できるシステムがあった。何度も何度も負けたが、そのたびに、少しずつお前を理解していった」


 最初は、ずっと負け続けた。

 一生、勝てないんじゃないかと思った。


 しかし、10億年ぐらい戦い続けていると、

 だんだん、呼吸が見えてくるようになった。


 20億年が経ったときには、もう互角になっていた。

 存在値の数字には、まだ、だいぶ差があったが、

 それでも、すでに、2回に1回は勝てるようになった。


 35億年が経過した時には、

 もう、今と同じ状態に仕上がっており、

 ノーダメで勝利を収めることも難しくなくなった。


 ――ハッキリ言って、センは強くなりすぎた。

 36億年という数字は伊達じゃない。




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 名前『センエース』

 ・称号『永き時空を旅した敗北者』

    『常軌を逸した狂気の努力家』

    『絶望の運命に抗う冒涜者』

    『武の極みを垣間見た修羅』

    『磨き抜かれた闘神』

    『真・ナイトメアソウルゲーター』

    『無限絶望地獄を彷徨うファントムトーカー』


 《レベル》     【1】

 (存在値)     【3000億】


 [HP]      【7億/7億】

 [MP]      【3000万/3000万】

 [スタミナ]    【3億/3億】


 「攻撃力」       【600億】

 「魔法攻撃力」     【9000万】

 「防御力」       【2億】

 「魔法防御力」     【3000万】

 「敏捷性」       【5億】

 「耐性値」       【1億2000万】

 「HP再生力」     【1億500万】

 「魔力回復力」     【2000万】

 「スタミナ回復速度」  【1億1000万】

 「反応速度」      【3億】


 「隠しパラメータ合計値」【120億】


 習得魔法「無数」

 グリムアーツ「無数」


 スペシャル「不屈の魂魄」「病的な高潔」「絶対的精神的支柱」


 戦闘力評価「★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★」



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― 新着の感想 ―
てめぇと全く同じ力を持ったCPUとの戦歴だよ このセリフが痺れすぎて、何度も読み返しました! 59億敗という数字の重みが、 センが到達した別次元の領域を証明していますね。 敵の動揺をよそに、冷静に呪…
[一言] 最初から1日10億年ならこんなにも強くなっていなかったでしょうし。これは36億年の修行もそうですけど、ソウルゲートの一度戦ったことのある相手をそのままCPU化できるシステムでアダムと戦えるよ…
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