表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

554/1228

2話 危険が危ない真夜中のミッドナイト。


 2話 危険が危ない真夜中のミッドナイト。


 閃光神化5に届いたセンエース。


 圧倒的な力を身に纏いながら、

 しかし、心は、いたって冷静で――


(カミノ……暴走したてめぇの力を回収する……それ以外に、『本当のトゥルーエンド』に届く方法はねぇ……トコもセイラも、お前も……全部救い出す……そこまでやって、はじめて、俺が望むトゥルーエンドたりえるんだよ)


 ほとんど暴走していながら、しかし、決してゆるぎない鋼の覚悟で世界をにらみつける。


 1000億年かけて積み重ねた力は伊達じゃない。


 ★


 センエースの特攻で、

 カミノは、とりあえず、爆散した。


 閃光神化5に届いたセンエースの存在値は、最低出力でも『1000兆』を超えている。

 存在値的にはゴミでしかないカミノに、抗う術はなかった。


 サクっと爆散したカミノだった――が、

 その肉体は、瞬時に、その場で再生される。


「ぶはぁっ!」


 トーンを平定する過程の中で、

 カミノは、自身のメモリを底上げしていき、

 そして、ついにプラチナスペシャル『無限蘇生』を組み込むことに成功した。


 メモリ不足が過ぎるし、そもそも無限蘇生を、完全な形で発現させるためのパーツ(コア)が足りない状態なので、ビックリするほど不完全な状態だが――一応、『どんな殺され方をしても、何度かは蘇生できる』という程度には運用が可能となっている。


「はぁ……はぁ……」


 最初の死を経験したことで、

 カミノの『中』で革命が起こる。

 スルリと、

 ヌルリと、

 初めての経験のはずなのに、

 まるで、

 ――何度も、何度も、何度も、経験してきた事の焼き直しかのように、

 『1000億年』ほどかけて積み重ねてきた結晶をなぞるかのように、


 カミノは、ユラリと、自身の奥にある可能性の輝き、

 魂魄の革命へと向き合う。


 パァアアっと、

 何かが開く音が、

 確かに聞こえたんだ。



「――神……化……」



 気づけば、胸の前で手を合わせていた。

 別に、祈っているわけじゃない。

 ただ、心を整えているだけ。


 心が正しい形をなすことが大事なのであって、

 形式など、基本的にはなんでもいいし、最悪、やらなくてもいい。


 重要なことは、

 カミノの心が、『正しい形』を成した、という一点のみ。


 神化によって、異次元の力を得たカミノ。

 爆発的に膨れ上がった存在値は、往々にして、強い万能感をもたらすものだが、

 しかし、大事な二人を失っていて、目の前には『強大過ぎる敵がいる』という状態なので、万能感や全能感のような、余計な感情を抱いている余裕はなかった。


「……数値的には……ゴミだな……俺は……」


 神化したカミノのステータスは次の通り。






00000000000000000000000

 名前『カミノ・キメラ』

 ・称号『創造主』

    『神の異質同体』


 《レベル》     【520】


 [プライマルメモリ]【15%】

 [デバッグコマンド]【8%】

 [父性]      【150%】

 [魂魄汚染度]   【2388%】

 [主人公査定]   【52%】

 [人間性]     【98%】

 [破損度]     【2%】

 [適合率]     【82%】


 スペシャル「原初のイタズラ」


 戦闘力評価「☆☆☆☆☆☆」

11111111111111111111111


 存在値にすると、

 およそ、800万。


 『1000000000000000』

     VS

 『8000000』


 カミノも、一般人からすれば、膨大な数字を誇っているわけだが、

 しかし、対象となる相手が、あまりにエグすぎて、

 普通に、ゴミとしか思えない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ