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83話 いつだって、ギャグ漫画補正はエグすぎる。


 83話 いつだって、ギャグ漫画補正はエグすぎる。


「下、上、右、左、セレクト、スタート、セレクト、スタート、ビー、0200980!!」


 新たなデバッグコマンドを入力。

 技関連のコードではない。

 これは、


「――ギャグ漫画補正を搭載!」


 搭載した上で、カミノは、


「今、使ったデバッグコマンドは、どんなスペシャルでも調整した上で搭載可能になるもの! ただし、『一時的』、かつ、『俺のメモリを超えない範囲で』という制限がつく! ぶっちゃけ、存在値200程度のメモリで、ギャグ漫画補正を正規スペックで積むことはできねぇ! なんせ、ギャグ漫画補正は、プラチナの中でも、最高格に位置するチートだからな! ちなみに、ギャグ漫画補正は、文字通り、ギャグ漫画の補正がつくイカれたスペシャル! ギャグ漫画においては、瀕死のダメージを受けたって、次のコマでは元に戻っている! どんな大ダメージだろうと無意味! 死ぬほどのダメージを受けても死ぬことは絶対にありえないというクソチート! ギャグ漫画の住人は死を超越している!」


 大量の暴露を積んでいくカミノ。

 これだけ積んでも、しかし、


(……全然しょっぱいな……現状だと、許容量以上のダメージを受けたら、普通に死ぬ……こんなもん、ちょっとしたバリアでしかない……ちっとも、ギャグ漫画の補正は適用されてねぇ)


 あまりにもメモリがショボすぎて、

 ギャグ漫画補正の強みを再現できていない。


 カミノのチートは、確かに、ハンパないのだが、

 とても無敵と呼べるものではない。


(だが、『どんなダメージを受けても秒で元に戻る』という『脅威の再生能力』は、どうにか顕現させることが出来た……ハッタリでごまかしつつ、相手の戦意をくじけば、勝機は見える……はず……)


 と、カミノが、ここからのプランを頭の中で模索していると、

 セイラが、


「不死身になる特質か……なるほど、なかなかエゲつないスペシャルじゃな……まさか、そんなものまで存在しておったとは、世界とは、なかなか面白い」


 などと言いながら、

 専用マシンゴーレムの形状を変化させていく。


 それまでのバランス型から一転、

 超攻撃型のスタイルへと変形。


「ただ、本当に、そんなものが存在するのか……また、存在したとして、そんなものをなんの制約もなく使えるものなのか……仮に、制約もなしで使える能力だとして、そんなものを、いくら反則技だと言っても、完全な状態で自身に搭載することなど可能なのか……いくつかの点で疑念が残る……というわけで、本当に不死身なのか、確かめさせてもらおう」


 そう言いながら、

 セイラは、カミノをフルボッコにしていった。


 破格の超火力で、カミノの両手両足を爆散させる。

 凶悪なスピード、異次元のパワー。


 木っ端みじんに吹き飛んだ手足が、

 気づいた時には、元に戻っていた。

 ――『いつ生えてきたのか』を認識することすら出来ない速度の再生。

 『気づいた時には戻っていた』というレベルの異常。


 それを目の当たりにしたセイラは、


「ふはは! なるほど、面白いスペシャルじゃな! 確かに『回復した』というよりも、『何事もなかったように処理された』と言った方が正しい感じじゃ」


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