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30話 不完全な原初の神。


 30話 不完全な原初の神。


 トコを、『本当の意味』で確実に守るために、紙野は、必死になって頭をまわす。

 ……と、そんなことをしている間に、それまで気絶していたトコが目を覚ました。


「ん? ……んー? あれ?」


 蘇生の影響か、それとも寝起きが悪いせいか、

 詳細な理由は不明だが、かなりボーっとしている模様。


「トコ、大丈夫? どこか痛くない?」


 心配そうにそう声をかけると、

 トコは、自分の体の状態をチェックしつつ、


「……別に」


「そうか……よかった」


 ホっと胸をなでおろす紙野を見て、

 トコは、


「なんだか、記憶がちぐはぐなんだけど……あたし、あんたと話していたと思うんだけど……なんで、あたし、寝てたの?」


 死ぬ前の記憶の一部が欠落している。

 それを理解した紙野は、サクっと詳細を説明した。


 トコを殺したほどの男を、紙野が殺した――と言う点を不審に思われたが、

 実際に、『原初のイタズラ』で出来ることを少し見せると、

 さすがに納得せざるをえないという感じに落ち着いた。


「……さすが神ね。なんでもありじゃない。卑怯すぎる」


「なんでもありじゃないよ。今の段階だと、魔法のランクは10ぐらいまでしか使えないし……それに、どうやら取得経験値には、謎のマイナス補正がかかっているようだしね」




00000000000000000000000

 名前『紙野創蔵モキュ

 ・称号『創造主』


 《レベル》     【5】


 [プライマルメモリ]【1%】

 [デバッグコマンド]【2%】

 [父性]      【328%】

 [魂魄汚染度]   【82%】

 [主人公査定]   【1%】

 [人間性]     【11%】

 [破損度]     【9%】

 [適合率]     【3%】


 スペシャル「原初のイタズラ」


 戦闘力評価「☆」

11111111111111111111111


 ↓(キムロたちを殺したことによる経験値取得後)


00000000000000000000000

 名前『紙野創蔵モキュ

 ・称号『創造主』


 《レベル》     【12】


 [プライマルメモリ]【1%】

 [デバッグコマンド]【2%】

 [父性]      【333%】

 [魂魄汚染度]   【83%】

 [主人公査定]   【1%】

 [人間性]     【11%】

 [破損度]     【9%】

 [適合率]     【3%】


 スペシャル「原初のイタズラ」


 戦闘力評価「☆」

11111111111111111111111




 ――『存在値200前後』×『6』の経験値を得れば、

 普通は、もっとレベルが上がるものだが、

 しかし、現在、紙野の経験値取得率には、

 大幅なデバフがかかっており、

 簡単にレベルを上げることが難しい状態にある。


 とはいえ、取得経験値がゼロなわけではないので、

 『大量』の魂魄を回収すれば、レベルを上げることは可能。


(どうにかして、大量の魂魄を回収し、勇者と魔王を殺せるぐらいの力を得れば……とりあえず、この世界での安全は確保できる……)


 目標とする存在値は1000。

 その数値まで登りつめることが出来れば、未来のために動くことが出来るようになる。

 そして、戦闘力も底上げしていく。

 『ちゃんとした強さ』を手に入れて、トコを守る。

 それが、紙野の生きる道。


(……強くなること……この世界を絶望で染め上げること……その二つは同時並行で進めることができる……この世界の人間を、できるだけ絶望させながら、大量に殺していけばいい)



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