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107話 聖女のマシンガンファントムトークは聞いていられない。


 107話 聖女のマシンガンファントムトークは聞いていられない。


「私の『通っていた学校』が、なんか、『龍脈がどう』とかの関係で、『やばい神話生物が、アホほど沸いてくる仕様』になっていてね」


「神話生物が湧く学校。終わっとる学校やな。……ほむ……ちなみに、それ、どこ?」


「時空ヶじくうがおか学園」


「ああ、あのアホみたいにでかいマンモス高か……あそこ、そんなおもろい学校やったんか……行っとけば良かった……」


 そうすれば、もっと早くに会えたのだろうか――などと、そんなことを考えるザンク。


「私は、入学当初から、ずっと、神話生物の対処に追われていて……で、最終的には、アウターゴッドとも真正面からシバきあうことになって……その過程で、神種が開いて、神化できたりしたんだけど……」


「……『だけど』――なんや?」


「――『アウターゴッドの中のアウターゴッド』が目覚めてしまって、そいつを殺すためには、『私の全部』を使う必要があって……だから、命も魂も、全部ぶちこんで……で、どうにか相討ちにまで持っていって」


「相討ちってことは、えっと……『死んだ』ってことなんかな?」


「うん。ただ『完全に死ぬ直前』で、『コスモゾーン』が、私に、声をかけてくれた」




 ――この上なく尊き女神よ。あなた様のおかげで、世界は救われた。それほどの女神を、このまま死なせてしまうのは、あまりにしのびない――




「で、なんか、せめて『私の願い』を『叶えたい』とか言われたから……」



『さっきのスーパーアウターゴッドみたいなヤバそうなやつが、他にもいるんだったら、処理しておきたいんだけど』



「――みたいなことをお願いして……で、気づいたら、あんたが死にかけていて、サイアジさんと戦闘になりました。←今ココ」


 テラスの話を聞いたザンクは、

 『これまでの人生史上最大のシワ』を眉間に寄せた上で、

 『やべぇ変態を見る目』でテラスを見つめながら、


「……えっと、ようするに、世界を守るため、人生で最も大事な青春時代中、ずっと、身を粉にして奮闘し、最後には、自分の全部をかけて、世界の脅威を退しりぞけて、その報酬として、また、さらに、世界の脅威を取り除くことを願ったと……え、ジブン、どういう変態? 自己犠牲とかいう言葉で処理できるレベルとちゃうんやけど……聖女もそこまでいけば、ただのキ〇ガイなんやけど」


「自己犠牲? 聖女? はは、アホなことを」


「なにわろてんねん」


「私は、自分を犠牲にしたことなんて一度もない。やりたいことをやってきただけ。私は『最強』になりたかった。自分がどこまでいけるのか知りたかった。だから、頑張った。結果として、最強の神を殺すことも出来た。私は、私が望むワガママな生き方をまっとうすることが出来て、非常に満足している。ただ、せっかく最強級の力を手に入れたのに、その力を堪能する前に死んじゃったから、できれば、もっと盛大に力を振るいたいと思った……だから『この最強の力を存分にふるえる獲物が欲しい』と願っただけ。ほら。すっごいワガママで自由奔放。自己犠牲なんて言葉が介入する余地はサラサラない」



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