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86話 全員を磨き上げていく。


 86話 全員を磨き上げていく。


(この戦争で、俺と、ミシャと、ゾメガと、ドーキガンの可能性を開く。あと、エルメスとか、出来れば、そのバーチャや聖主とかいうやつも抱き込んで……なんだったら、他の、優秀そうなやつを、全員、開花させて……そうすれば……バグに勝てる可能性は……なくもない)


 そこで、センは、リグやラーバ、そして、カルシィ、ドコス、エーパたちの顔を思い出す。

 彼・彼女らは非常に優秀。

 潜在能力は素晴らしいものがある。


(正直、団体戦は苦手というか、全然好きじゃないが……『ソウルゲートが使えない』という『ドでかい制限』がある以上、『使えるものは全部惜しみなく使う』の精神でいかないとな……)


 覚悟を決めると、

 センは、ドーキガンの目を見て、


「邪神と災厄……どちらも非常に恐ろしい相手。絶対に対処しないといけない。というわけで、勇者様。俺に修行をつけてくれません?」


 図々しいお願いごとをしていく。


 『師事していくてい』を取りながらも、

 心の中では、


(……ゾメガもドーキガンも、数値はそこそこだが、闘い方がなってねぇ。現闘はそこそこだが、神闘が一定レベルに達してねぇと、神種が芽吹いても、バグの対処は厳しい……)


 逆に、『修行をつけていく気満々』だった。


(今の、『数値的にはクソザコい俺』に、一撃もらっているような状態だと、正直、話にならん。とことん鍛え上げてやる)



 ★



 カルシィチームと、センのチームが、ゾメガチームとの一戦により、サバイバルから抜けたことで、サバイバルは、その日のうちに、サクっと決着がついた。


 『明らかに破格の力』で『サクっとひねられた』ことについて、

 ボーレは少々ごねたが、ゾメガに睨まれたので、すぐに黙った。


 カルシィたちは普通に失格。

 ミシャとリグとラーバも普通に失格。

 センだけが単位と褒章をもらった形で幕を閉じた。


 ちなみに、サバイバルを勝ち抜いたのは『パール・クレオールという学生』がリーダーとして率いているチーム。

 パールも非常に優秀な学生で、才能はカルシィに匹敵する。


 パールチームと、カルシィチームと、センチームの三組で、綺麗な三すくみになっており、そのせいで、『今年はかなり長期化するだろう』と目されていたのだが、その中の二つが、サクっとリタイアしたため、パールのチームが楽勝かつ高速で他者を圧倒した形となった。



 ★



 サバイバルが終わった翌日、ゾメガの一存で、学校の『集中講義カリキュラム』の中に、ゾメガ&ドーキガンとの鍛錬が追加された。

 見込みのある学生だけがピックアップされて、ドーキガンとゾメガに鍛えてもらえるという特別講義。


 その修行に参加するのはセンとミシャとカルシィとドコスとエーパとパール。

 ゾーン魔法学校で、最高峰の潜在能力を誇る者たちと、

 プラスして、召喚士ポールも、『指導者』兼『参加者』として、

 このカリキュラムに加わっている。


 ちなみに、煉獄サバイバルが行われるタイミングでは、

 三週間ほど、通常の講義が休みになる。

 短い夏休みみたいなものと考えれば、この辺の関係性は理解しやすいだろう。



 つまり、現在は、正式に言うと『休み』なのだが、

 大学における『休み中の集中講義』のような形で、

 センたちとゾメガ&ドーキガンの鍛錬が行われている。


 乱取りの形式で鍛錬を積むこともあるし、

 タイマンで磨き合うこともある。


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