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54話 超強化される聖龍王国軍。


 54話 超強化される聖龍王国軍。


「もし、派手な行動を起こせば、北も南も含めた、すべての生命が敵になると考えた方が無難……そうなったとき、われわれに生き残る術はないように思える。我々は、弱者ではないが、圧倒的強者とも言えない。ドーキガンとゾメガ……この二名があまりにも強大」


 五華族全員の意見を聞いたTは、


「おー、お前ら、よぉ分かっとるやん。その通り。テキトーに暴れるだけやったら、制圧されてしまう可能性の方が高い。その辺をちゃんと踏まえた上で、これから、行動していかなアカン。……あ、ちなみに、これから、聖龍王国は、国盗りをしていくわけやけど、ワシとバーチャとエルメスは、基本的に戦力に含まんから、そのつもりで。神であるワシらが表に出るんは反則やからな。『特定の一人』を相手にするとき以外は、お前らだけで、基本的にはどうにかしてもらう」


 そんなTの話を受けて、

 ショデヒが、


「え?! 聖主様もバーチャ様も、戦線には参加なさらないので?」


「うん。だって、反則やもん。神が出てもうたら、ワンパンで世界が死んで終わりやからな」


「い、いや、しかし、我々だけで、ゾメガとドーキガンの両方を相手どるのは、さすがに……」


「あれ? ショデヒ、お前って、ワシが来る前から、戦争推進派やなかった? そう言う風に、エルメスから話を聞いとったんやけど?」


「いえ、それは、『引きこもってばかり』ではなく、『力に見合うだけの領地を得よう』という意味での進言で、決して、世界中全てを敵に回して『未曽有の大乱闘がしたい』と思っていたわけではありません。聖主様やバーチャ様が表に出てくださるのであれば、北の人間や南の魔人が、何万、何億、と束になろうと楽勝ですが、しかし、我々だけでは、正直、返り討ちにあうのがオチかと……」


「今のままやったら、厳しいやろうな。そう思って、ほら」


 そう言いながら、Tは、大量の神器を召喚して、

 四魔将&五華族たちの目の前にズラっと並べる。


「お前らが、これらの神器をフル装備すれば、存在値600~700ぐらいになれる。特化型の装備品やから、『状況を整えること』さえできれば、ドーキガンやゾメガを相手にしても、そこそこやりあうことは可能。――見蕩れてへんと、さっさと装備してみぃ」


 命じられた通り、

 ショデヒたちは、それぞれ、自分達の適正にあった破格の神器を装着していく。


 神器フル装備状態になったショデヒは、


(す、素晴らしい……力があふれ出てくる……今の私ならば、『素のエルメス』とも対等に戦える……)


「2000人ぐらいおる配下の面々にも、装備品はくれてやる。さすがに、幹部連中と同等のものは配らんけど、フル装備すれば、存在値100以上はアップするもんばかり。これなら、大乱闘皆殺しブラザーズになっても、簡単に返り討ちにあったりはせんやろう」


 そんなTの発言に、

 ショデヒが、


「素晴らしい。聖主様。これほどまで凄まじい性能の神器を、こんなにも大量に保有しておられるとは……あなた様は、まさに無上の神」


 信念に従い、長いモノにまかれるショデヒ。

 彼にとっては、手のひらをクルクルさせるのも、人生スキルの一つに過ぎない。

 そう、いつだって彼は、強い者の味方なのだ。


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