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18話 鬼畜死にゲーで、敵だけ強くてニューゲーム。


 18話 鬼畜死にゲーで、敵だけ強くてニューゲーム。


「俺はなぁ、今日までに5兆6000億年積んできたんだがなぁ。それを燃料にして、今度は200兆年頑張るつもりなんだよ。どうだ、すごいだろう。褒めろ。称えろ。喝采しろ。賛美しろ。そして、這いつくばり、死で償え。おのが罪を」


「ちょっと何を言うとるか、分からんのやけど」


「俺だって、さっぱりわからねぇよ。俺が何言ってんのか。……もう、勘弁してほしいぜ、ほんと、マジで。助けてくれ、田中さん。これまでの非礼を詫びるからさぁ」


 と、そこで、

 どうやら、田中は、大事な記憶を回収できたようで、

 渋い顔になり、

 センに対して、


「……お前、アホちゃうんか。200兆年なんか、流石に無理やろ。途中で絶対に灰になるて」


「だから助けてくれっつってんだろ。はやく、俺を、この絶望から救出しろ! お前が俺を育てちまったんだろ! つまり、この絶望は、お前のせいみたいなモンじゃねえか!! 何とかしろよ!! お前特別なんだろっ?!」


「今回に関してはワシ、なんもしてへん。お前が勝手に暴走しただけやがな」


「うっせぇ、知ってる! ただのテンプレにマジレスすんな、この、はげぇええええ!!」


「そんな情緒不安定になるぐらいやったら、最初から、200兆年もやるとか言わんかったらええのに」


「俺の前で二度と、正論を言うな。正論を言う奴は敵だ。正論を言わない奴は訓練された敵だぁああ」


「敵ばっかりで大変やな」



 ★



 ――せっかく上げたGODレベルを、全部、まるごと、一つ残らず捧げてしまった……にもかかわらず、難易度だけは、全部据え置きのままなので、だいぶしんどいスタートを切ることになった。


 配下たちの存在値は一切消失しておらず、えげつないほど強くなったまま。

 この200兆ループのために捧げたのは、あくまでも、センエース個人の力のみ。

 力はささげたのに、サイコジョーカーやイタズラな領域外の牢獄などの地獄縛りはそのまま。


 おまけに、前の序盤とは違い、十席限定ではなく、最初から田中も三女神もゾメガも平熱マンも三姉妹も九華も天下もいる状態。

 すべての絶望がしっかりと完備したまま、

 『鬼畜死にゲーで、敵だけ強くてニューゲーム』という、鬼マゾ仕様。



「すげぇ状況だぜ。これで、『ハスターの強化』も初期化されていたら、流石に詰みだったな。この状況で、ガチ一般人に出来ることは一つもねぇ」



 センエースの存在値は初期値に戻った。

 そして、これまでに稼いだ『魂の系譜の親ボーナス』は、

 ループが終わるまで『一時的に封印』という状況になっている。


 ――が、ハスターの強化値はそのまま。

 だから、どうにか、対抗することは可能。


 ――が、もちろん、決して楽勝ではない。

 『ハスターという強大な武器』を、『膨大なGODレベルを有する戦士が扱う』という状態で、はじめて、田中たちとまともに闘うことができる。


 田中&配下たちは、5兆6000億年の中で、磨きに磨き抜かれており、ありえないほどの高みに達している。

 配下だけなら、正直、もうちょっと楽だった。

 しかし、『特攻隊長田中と、田中を全力サポートする愉快な仲間たち』という組み合わせが、あまりにもしんどかった。

 そして、もちろん、『天下を守らないといけない』という縛りもエグかった。

 田中と愉快な仲間たちが、あまりにも強すぎて、天下の面々は、流石に、戦力としては期待できない。

 もちろん、バフやデバフでサポートはしてくれるわけだが、『天下を守らなければいけない』という重荷デメリットを凌駕するわけではない。

 天下の存在は、現状だと、重たい足枷でしかないのが実情。


 

         存在値

 センエース       1

 ハスター    2000兆

 田中      9999兆

 シューリ    3500兆

 アダム     2900兆

 ミシャ     2700兆

 平熱マン    1550兆

 ゾメガ     1500兆

 三姉妹    平均1100兆

 九華     平均1050兆

 十席     平均1000兆

 楽連      3兆~19兆

 百済      5兆~23兆

 沙良想衆    2兆~15兆


 ――ハスターの存在値がそこそこなので、最低限の抵抗は出来ているが、田中の強さがエグすぎて、センエースは、とことん殺されまくった。


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