68話 汎用性が高い武術。
コミカライズ版センエース、
12話配信記念!!
二日連続、1日10話投稿!
達成(*´▽`*)
流石、常軌を逸したキチ〇イは格が違った!
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68話 汎用性が高い武術。
豪烈閃化は、センエースが強くなればなるほど、配下も強くなっていくシステムなので、強くなっても楽になれるわけではない。強くなって『メモリが増えるほど』に『できることの幅が増えて厄介になっていく』と言う構築上の事実があるため、『難易度は常に上がっていっている』と見た方が正解。それでも、センが、毎回、『殺される回数を軽減』できているのは、対ダブル神化の経験値をしっかりと血肉化していっているから。
それと、対『真醒・裏閃流』も、かなり磨きがかかってきている。
豪烈閃化の獲得により、配下の面々は、みな、『真醒・裏閃流』を、やばい熟練度で使いこなせる。
彼らは全員が、『センエースの3%の精度』で真醒・裏閃流を扱うことができる。
ここまで2000億年以上かけて磨きに磨き抜いてきた技術の3%。
単純計算で60億年分の武を、ここにいる全員が、ダブル神化出力で使ってくる。
……地獄。
裏閃流は、『基礎技を極限まで追求する』というのが基本コンセプトであり、その初期構想を徹底してきた。
閃拳なんか、名前がついているだけで、実際はただの正拳突きだし、深淵閃風も、完全にただの水面蹴り。
基礎技の極限化であるため、それの対処ができると言うことは、基礎に対応できると言うこと。
一言でまとめると汎用性が高いのである。
真醒・裏閃流に対応できるなら、基本的な近接に対応できることになる。
互いに、汎用性の高い武をぶつけ合って、基礎技術と基礎対応力を磨き上げていく。
ちなみに、閃拳や神速閃拳などの、基礎中の基礎技以外の、いわゆる『応用必殺技』である『クレヨン閃ちゃん』シリーズなども、もちろん裏閃流であるため、配下たちは、ソレら応用技も、一応、3%の性能で使うことができる。
クレヨン閃ちゃんシリーズは、『煮詰めた基礎技の組み合わせ』であり、ゆえに、どれも、ピーキーな性能をしているので、使いこなすの大変なのだが、こういう『超変速ピーキー技』を得意としている『後衛搦手専門勢』が、ちょいちょい、完璧なタイミングで使ってくるので、超基礎技の対応力だけではなく、搦手の対応力も、どんどん磨かれていく。
心技体。
全てが、徹底的に磨かれていく。
センが強くなることで、配下が強くなり、配下が強くなることでセンが強くなる。
ゼノリカの進化は止まることを知らない。
★
――ひたすらに、配下たちと殺し合い続けたことで、配下たちは、『280億回(2800億年)目』の段階で、すでに、『センの熟練度におんぶに抱っこ』という領域からは脱出した。
センエースが稼いだ熟練度を下地にした上で、それぞれが、自分に合った独自のスタイルへと、真醒・裏閃流を進化させていく。
数億年、数十億年、数百億年という途方もない時間をかけて、徹底的に磨き上げていく。
そんな濃密な時間を積み重ねていった結果、
ついに、センは300億回(3000億年)目に到達した。
「――ぱららぱっぱぱー、300億回ボーナスとして、センエースは、『天下』の面々とも修行できる権利を得た」
「え? なんて?」
「栄えあるゼノリカの天下である百済、楽連、沙羅想衆の面々を、天上のメンツ同様、センエース殺しの手ゴマとして追加召喚できるようになったよ。やったね、センちゃん。家族がどっさり増えるよ」




