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67話 最初からやったらええのに。

コミカライズ版センエース、

12話配信記念!!

1日10話投稿!

二日目!


本日の9話目!


 67話 最初からやったらええのに。


 豪烈閃化を獲得し、異常なほど強くなってしまった配下たち。センの熟練度をトレースできる特性上、当たり前のように、余裕でダブルを使いこなしていく。配下たち全員が、べらぼうに強すぎて、普通に、センは、100日ちょっとで、500回以上殺された。


 このペースで殺されたら残機が尽きる。

 そう、魂が認識してからが、センエースの真骨頂。

 バキバキの集中力を発揮して、どうにか、配下たちのダブルに慣れていく。

 慣れて、経験して、血肉化して、そして、また、その状態で慣れていく。

 極限状態で、そんな過程をなん度も何度も繰り返していく。


 結果、センは、どうにか3000の残機を守り切った。


 いや、正確に言うと、およそ『8年』が経過したところで、自身の残機は全て使い果たした。


 ――次に死んだら『配下の誰かが永久ロストする』という状況になって、ようやくエンジンがフル稼働するようになったらしく、そこからの2年間は、鬼気迫る粘りを見せて、結局、一度もしぬことなく、最後まで乗り切った。


(それができるんやったら、最初からやったらええのに。そうしたら、こんなギリギリの戦いせんでええのに)


 と、途中で、『田中アホ』が、そんなことを言ってきたので、センは、『弩級のアホを見る目』で、アホを見下し、


(田中。今のお前の発言は、『夏休みの最終日に宿題を全部やるタイプのやつ』に、『夏休みに入る前から計画を立ててコツコツやっていれば、最終日に慌てる必要がないのに』などとほざくのと同じだ)


(お、おう。そうかもしれんけど、だからなんやねん)


(追い込まれないと真価を発揮できないタイプに、計画的なスケジューリングを説くのは、この世で最も愚かな説教の一つだと言っている。あえて、もっと例えるなら、身長170センチのやつに、なぜお前は180センチじゃないのかと詰め寄るようなもの。ここまで言えば、お前も、自身の発言の愚かしさに気づくだろう?)


(身長はどうしようもないけど、宿題は、いつでも出来るやろがい。宿題を早めにやるんと同じで、追い込まれる前に真価を発揮できるように気分を磨けや。ギリギリの崖っぷちで慌てふためいとる姿を見せられるこっちの気持ちも考えぇ)


(ふぁっきゅうっ! ぶち殺すぞ、ゴミめが! 二度と、俺の前で、正論を垂れ流すんじゃねぇ! 正論は悪だ! 俺の心を殺すから悪だ! 悪即斬! 次、俺の前で悪を執行したら、殺す! なぜなら、俺は、悪を裂く一振りの剣だから!)


(ファントムトークで逃げようとして、逃げ切れんとわかるや否や全力の逆ギレて。さすが、病的な高潔の持ち主は、格と面構えが違った)


 ★


 すでにエンジンがかかっているので、

 二度目の10年では残機を100も残した状態で次のループに入ることができた。


 その次は120残し。

 その次は170残しと、

 順調に『殺される回数』を減らしていく。


 豪烈閃化は、センエースが強くなればなるほど、配下も強くなっていくシステムなので、強くなっても楽になれるわけではない。


 強くなって『メモリが増えるほど』に『できることの幅が増えて厄介になっていく』と言う構築上の事実があるため、『難易度は常に上がっていっている』と見た方が正解。


 それでも、センが、毎回、『殺される回数を軽減』できているのは、対ダブル神化の経験値をしっかりと血肉化していっているから。


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