62話 その怒りは、種になる。
コミカライズ版センエース、
12話配信記念!!
1日10話投稿!
二日目!
本日の4話目!
62話 その怒りは、種になる。
「必ず、お前たちを、輝く明日に連れていく。『未来に抱く不安』を『完全に消し去ること』は出来ないと思うけれど、『マジで厄介な絶望を殺しつくすこと』なら出来ると思うから。だから、黙って、前を向いてろ。そこには必ず、俺がいる。余計な心配はしなくていい。お前らは俺を使っていればいいんだ。俺は剣であり、盾。そうであることを、俺が、望んでやっている。だから、勝手にやらせとけ。好きでやってることなんだから、周りがとやかく言うことじゃねぇ」
『対話をするたび』に、
『センエースのセンエース性を知るたび』に、
配下の中での『センエースに対する狂気の愛情』が、
毎時間、毎分、毎秒、爆裂に膨れ上がって止まらない。
『ここまで敬愛させておいて、なんで、ほっとかれると思えるのだろう』
と、もう、色々通り越して、普通に、ちゃんと怒りが湧くレベル。
――その怒りが『種』となった。
配下たちの中に植え付けられた『想い』を肥料にして、
すくすくと、凶悪な速度で成長していく。
のびやかに、すこやかに。
「……ん?」
センエースの視線の先で、
配下たちが、膨れ上がっていく。
「え、なに?」
と、戸惑うセンエースを置き去りにして、
配下たちは、自分達の可能性の極限に挑む。
そして、
開く。
別に、合わせようとしたわけでもないのだが、
全員、声をそろえて、
「「「「「「「――轟烈閃化――」」」」」」」
それは、『センエース化』の極致。
『閃化』の最果て。
美しく、光り輝く、狂愛の結晶。
『死ぬほど愛している』という極端な想いは華。
堅牢な狂気の覚悟は土。
一気に、爆裂に、とことん、徹底的に膨れ上がった配下たち。
彼らに発現した能力を、配下たちはもちろんのこと、『親』であるセンも、ほとんど同時に理解した。
頭の中に刻まれる、轟烈閃化のエグさ。
轟烈閃化の効果は、常軌を逸している理不尽。
・通常のセンエース化よりもはるかにパワーアップ。
・ダブル神化をマスター。
・真醒・究極超神化をマスター。
・最強格の固有神化『閃光神化』の覚醒権を会得。
・センエースの『究極超神化3の熟練度の10%』を加算。
・センエースの『真醒・究極超神化の熟練度の10%』を加算。
・『プラス・プライマル・プラチナスペシャル【絶対不滅の病的な狂信】』が発現。
・センエースがこれまでに獲得してきたGODポイントの10パーセント分を獲得。
・センエースの『真醒・裏閃流の熟練度の3%』をトレースして加算。
・『毘沙門天の剣翼コピー(オリジナルの10%性能)』がオプションとして追加。
配下の爆発的成長を正確に理解したセンは、
「……もう、お前らだけでいいんじゃないかな……」
と、心が折れているっぽい発言をこぼす。
そんなセンに、田中が、
「お前が強くなればなるほど、配下も強くなる、というパターンの強化やから、あいつらだけでええってことはないと思うけど」
「わかっとるわい。ただのテンプレだ。いちいち、ウザい絡みしてくんな、鬱陶しい」




