表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1048/1228

47話 ケツの穴の位置が思ったより高いセンエース公。


 47話 ケツの穴の位置が思ったより高いセンエース公。


(……だいぶ抑えたんだが、これぐらいでも木っ端微塵になるか……脆いな……しょっぱすぎる)


(……な、なかなかおもろいこと言うてくれるやないか……)


 欠損治癒で即座に再生させつつ、恨みがましい目でセンを見る田中。


 直後、豪速でセンの背後を奪って、反撃をしようとする。

 『センの後頭部』を狙った渾身の『アホの一つ覚えパンチ』。

 昔は、ただのしょぼいパンチだったが、アホほど時間をかけて、丁寧に磨いた結果、なかなかのスペックを誇る必殺技となった。


 そんな田中の自慢の必殺技を、センはノールックかつ最小限の労力で、キィンッ、と華麗にパリィする。


 攻撃が当たる瞬間だけ、『ドリームオーラ・オメガバスティオン』を展開するという神業。


 これを、センは、ほとんど反射の領域で行えるようになった。


(攻撃面は絶賛模索中だが、防御面は、散々、磨き尽くしてきたから、遅れをとることはねぇよ。さて……次はこのぐらいでどうかな?)


 そう言いながら、センは、田中の肩に触れる。


 これまでよりも、わずかに鈍い痛みが田中の肩に襲いかかった。

 当然のように爆散。

 田中は、その激痛に耐えながら、欠損治癒を使いつつ、センに、


(痛いなぁ、クソがぁ。あのよぉ、にーちゃんよぉ……その爆発させるヤツ、やめれる? ウザァてしゃーないねん!)


(別に爆発させたいわけじゃねぇ。イメージ的には、クレーン車でアリを潰している感じだ。力加減が恐ろしくむずかしい。俺としては、肩にアザをつける程度の衝撃にとどめようとしているんだが、うまいこと行かない)


(ほんまやろうなぁ。体がうまいこと動かんふりして、恨みを晴らしとるだけちゃうやろな)


(やれやれ、愚かなことを……こちらにおわす俺様をどなたと心得る。恐れ多くも先の神帝センエース公にあらせられるぞ。高潔という概念の擬人化と言われている俺が、復讐心に取り憑かれるなど、ふっ……ありえんよ。あってはならんことだ。……そんなことより、田中。センエース公の御前である。頭が高い。ひかえおろう)


 そう言いながら、センは、田中の脳天にチョップを入れていく。


「いったぁああああっ!! んずぅおおおおおっ!!」


(ちっ、ギリ、うまく調節できちまった。頭爆発すればよかったのに。俺の高潔さがアダになったな。高潔さも時には枷となる。いい勉強になったよ。ところで田中さんよぉ、聞きたいことがあるんだけど、高潔ってどういう意味? 『ケツの穴の位置が思ったよりも高い』って理解でオーケー?)


(……もう気が済んだか?)


(そこそこな。ぶっちゃけ、まだまだ全然足りないが……まあ、この辺で勘弁してやるよ)


 と、雑な返事をしてから、

 センは、


(さて、それじゃあ、そろそろ、本気を出してもらおうか。田中さんよぉ。どうせ、俺が30億年、もたもたしている間に、お前は、かなり先に進んでいるんだろう? みせてくれよ。常に俺の100歩先をいく、その世界一の天才性とやらを)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 固有神化って頑張れば誰にでも芽吹く可能性があるものなんですか? それともコスモゾーンに認められれば云々のアレですか? [一言] 確実にセンエースが成長してきていますね、、、 ある…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ