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33話 答えは、攻めすぎてスベり散らかしたボケ。


 33話 答えは、攻めすぎてスベり散らかしたボケ。


 センの戯言を、田中はバキバキにシカトして、


「ダブル神化は、かなり大変やけど、未来を切り開くためには必須の技能。ここから先は、ループ直後のこの時間も、常にダブル神化に変身して、魂魄の随に、ダブル神化を刻み込め」


 と、だいぶヤバめの戯言をぶちこんできた。


 センは、渋い顔で、


「それ、『攻めたボケ』で言ってる? それとも、『しなやかなシャレ』で言ってる?」


「2000億年以上一緒の時間をすごしてきたんや。いい加減、ワシの目を見るだけでもわからんか?」


 そこでセンは、田中の目をジッと見つめて、


「その目から洞察するに、シャレ……いや、ボケの方やな。引っかけには騙されんぞ! これは幾何きかの問題に見せかけた関数の問題! 間違いない。答えは、攻めすぎてスベり散らかしたボケ! ファイナルアンサー」


「どうでもええけど、はよ、変身せぇや。もうダブル神化は解放されとるから。ここからは、ループ後のこの時間も一生変身やと言うとるやろ、ぼけぇ」


「ありのまま、今起こったことを話すぜ。今回ばかりは普通にボーナスかと思ったら、結局、地獄の嫌がらせだった。何を言っているかわからないと思うが、俺も――」


「うっさい、ぼけ。はよ変身せぇや」


「はぁ」


 諦観のため息をついてから、

 センは、


「えっと、ダブルって、どうしたらいいんだ? 俺はアホの子なんだから、ちゃんと、手取り足取り教えてくれないとダメじゃないか。本当に、お前はダメだなぁ。そういうとこだぞ」


 貫徹した態度のセンに、田中は、シカトモードのまま、


「まずは究極超神化3に変身せぇ」


「てめぇの命令なんか、誰が聞くか。俺は、死んでも、お前の命令だけは聞かない。俺は今から、3に変身するけど、それは、お前の命令を聞いたからじゃない。ただ、今、なんとなく、3に変身したいと思ったからだ」


 と、『ウザすぎる無駄な一幕』を経てから、センは究極超神化3に変身する。

 もはや、センの戯言の相手をまともにする気がない田中は、

 そのまま、続けて、


「次、その状態のまま、真醒・究極超神化に変身」


「正当なる銀河の支配者風情が、命の王に命令するんじゃねぇ。俺は、死んでも、お前の命令を聞いてやらない。俺は今から、真醒に変身するけど、それは、お前の命令を聞いたからじゃない。ただ、今、なんとなく、真醒に変身したいと思ったからだ」


「……なんで、そこまでウザくなれる? どっかで専門の訓練でも積んできたんか? すごいで、ジブン、ほんま」


 センエースの異常なウザさを前にして、さすがに、シカトモードを貫けなくなった田中。


 そんな彼の心底ウザそうな顔を見て満足したセンは、

 一度、精神を統一してから、


「真醒・究極超神化」


 変身をすると、

 センエースの全身を、暴力的なエネルギーの波動が包み込む。


「う、ぉおおおっ」


 膨れ上がった自分の出力に驚きを隠せないセン。

 ただ、


「ちょ、これ……動けないん……だが……」


 一歩、動こうとしたところで、センはガクっと、膝が抜けたように、その場に倒れ込む。


「え、これマジ? マジで言ってる? ガチで動けねぇって」


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