表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/1228

35話 3歳でありながら、すでに、童貞卒業リーチがかかっているセンエース。


 35話 3歳でありながら、すでに、童貞卒業リーチがかかっているセンエース。


「どうでもいいけど、なんで、キャラの名前がイニシャルになってんだ。読みづらくてしゃーねぇ。……あと、やたらと、伏せ字が多い……1ページ丸ごと伏せ字ってことも多々あるんだが。……もっと、読者のことを考えた本創りを徹底していただきたいのだけれど?」


 そんなネガティブな感想を抱きつつも、

 センは、『異世界転生はもう飽きた』を読み進めていく。


 最後まで、ちゃんと読んだ上で抱いた感想は、


「この主人公……気持ち悪ぃ」


 あくまでも、ネガティブなものだった。

 センは、『異世界転生はもう飽きた』の主人公『S・A』に対し、

 だいぶ強めの嫌悪感を抱いたのだ。


「色々と気持ち悪い部分は多いが……特にやべぇのは、200億3万年も生きていながら、まだ童貞だってところだ……もう、ここまでくると、こいつは『そういう性癖だろ』としか思えねぇ。ほんと、気持ち悪ぃ」


 『S・A』も、ソウルゲートを使っており、

 彼は200億年をソウルゲートで過ごしていた。


 つまり、現世で生きた時間は3万年。

 ヤレる可能性があった3万年の間、ずっと童貞を貫いた変態。

 それが『異世界転生はもう飽きた』の主人公だった。


「3歳でありながら、すでに、童貞卒業リーチがかかっている俺とは比べ物にならないな。まったく、3万年も童貞を貫くとか、正気の沙汰じゃない。こいつは、終わっている」


 この手の、いわゆる『異世界モノ』は、一般エリアに山ほどあって、センは、それらの大半を読みつくしている。

 この『異世界転生はもう飽きた』は、その中でも異質だった。


「……『異世界モノ』というジャンルに対するアンチテーゼに見えて、実のところ、ジンテーゼを目指している……こころみは分かるけど、成功しているかどうかは、まだ分からないな」


 この物語の結論はまだ出ていない。

 この本棚に並べられている中での最終巻である30巻では、主人公の『S・A』が、敵の大ボスである『N』にボコボコにされたところで、『つづく』となっている。

 ここで完結なら、この作品はただのクソだが、まだ続くというのであれば話は別。

 未完の状態では、作品に対する最終評価は下せない。


「……『読み手の知性』が一定以上じゃないと理解できない描写が多すぎるってのが、単純にマイナス点だな。『特異な民族意識・社会意識』を持つ『高次文明出身の一般人』が、全く異なる世界で、『神に与えられた強大な力』をふりかざしながら、選民意識全開のエゴを叫ぶ……そういう『異世界モノ全般』に対してメスを入れようとする試み事態は、まあ、インタレスティングだったと思うが、『メスを入れるための表現』が凝りすぎていて、序盤のテンポが悪くなっている。……『際立った読解力』を持たない『一般の読者』は、面白さを理解する前に離れるだろうな……」


 などと、痛烈なレビューを語っていくセン。

 他の作品に対しては、基本的に、『おもしろかった』か『そうでもなかった』以外の感想をあまり持たないセンだが、『異世界転生はもう飽きた』に関しては、濁流のように感想が湧き出てくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 読んでて失礼だけどキツイいってなった
2023/07/18 21:01 退会済み
管理
[一言] 現世で3万年童貞、か…… S・A……未来のセンエースかな? S……セン A……エース うん、絶対そうだな。つまり未来の自分をキモいと言っているのか……残念だな。この作品も未来のセンが書…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ