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24話 かするだけで瞬殺。


 24話 かするだけで瞬殺。


(まあ、なにはともあれ、これで、全員が究極超神化3になった。正直な話、4と5は、燃費がゴミで、コスパ的には、そこまでいい変身じゃねぇから、『戦力を整える』という観点で言えば、現段階で、既に完成と言っても過言ではない。……ここまで仕上がれば、もう、さすがに、シュブを殺すことも可能だろう)


 などと、心の中でつぶやいているセンに、

 田中が、剣翼を展開させながら、


(今の戦力では普通に秒殺やで)


 と、心の中に割り込んで、そんなことを言ってくる。


 センは、田中が展開させた剣翼を回避し、

 シューリの連打に、両腕を盾にすることで合わせつつ、


(――『3のなりたて』ぐらいやったら、『やりこみ廃人勢のスタ〇マリオ』を前にしたク〇ボーぐらいの役割しか果たせへんで)


(なんの役にもたたねぇじゃねぇか……)


(そういうこと。せめて、ハンマ〇ブロスぐらいに成長してくれんと、話にならん)


(スターマ〇オが相手だったら、ク〇ボーだろうと、ハンマーブ〇スだろうと、関係なく、かするだけで瞬殺なんだが……)


(そのぐらいヤバイ相手だということを再認識できて、よかったな)


(よかったことなど一つもないが……てか、本当に、そんなに強いのか? 今のこっちサイド、相当に強いぞ。お前も、俺も、シューリ達も。……存在値20兆前後のバケモノが5人いて、他のメンツも、全員、5兆前後。ここにいる戦力を全部合計したら300兆ぐらいあるんだぞ。これだけのイカれたメンバーがそろっていて、本当に、勝てないのか?)


(……そこまで言うんやったら、ためしてみるか?)


(え、ためすとか出来んの?)


(召喚を阻止するんはむずいけど、呼ぶんは簡単やから、ためしに闘うんは全然できるで。で、どうする?)


(……あー……じゃあ、一回だけ、試しにやってみたいっすねぇ)


(了解。じゃあ、10年が経った段階で、シュブを、むりやり召喚しよか。ちなみに絶対に勝てんから、それは踏まえた上で、『次に活かすための戦い方』をせぇよ。『戦いました。秒で死にました』みたいな、しょっぱい死に方はせんように)


(大丈夫だ、問題ない)


(……)


(いや、ほんとにわかってるって。ちょっとした小ボケに、いちいちキレ散らかしてくんな、鬱陶しい)


(……無駄死には、マジで意味ないからな。反省点を見つけて、具体的な対応策を練り上げ、どうすれば、少しでもくらいついていけるかを、真剣に考えた上で、次のループにすべての経験値を活かして――)


(わかった、わかった、うるせぇ。オカンみたいな、しつこい忠言はいらん)



 ★



 10年が経過したところで、

 田中が約束通り、

 シュブを呼び出した。


 配下たちの目には『センを始末するためのとっておきの魔法を使おうとして暴走して、シュブを呼んでしまった』という風に見えるように工作した上で。


 センがシュブと戦ってもおかしくないように、真剣茶番もかましておく。


「田中ぁあああ! 何やってんだ、テメェええ!」

「うっさい! ワシも人間やからミスすることもある! てか、なにキレてんねん。シュブの登場はお前の望むところやろうが」

「あんなもん、ただの冗談に決まってんだろ! 腹立つお前らを焦らせて、びびらせるという遊びをして溜飲を下げていただけだ! なに、本気で召喚してくれてんだ! 俺の命が危険で危なくなったじゃねぇか! 責任を取れ、責任を!」


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