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時の迷宮

・・・・・



・・・・・




~数十分後~


ダメダ。着かない。

木も何故か同じような木が続いていて

同じとこをぐるぐる回ってるみたいだ。

これ偽物の木じゃないよな?


触ってみるが間違いなく本物の木だ。

ザラザラした外皮が手から伝わってくる。


ドッキリとかそんなのではないらしい。



こんなことあるか?

この科学が進んだ現代で?



落ち着け。落ち着くんだ。

とりあえず手荷物のバケツや手水をその場に置いて目印にすることにする。


よし。


これで後ろ向きにゆっくりと墓の場所まで戻る。

そもそも車から墓まで歩いて数分だ。

目印を起点に四方に進めば戻れないわけがない!


よし。大丈夫だ。


後ろ向きに進んでもバケツがあるのが見える。

間違いない。

大丈夫だ。


あと少しで見えなくなるかな・・・・

十数M先にバケツが見える。


その瞬間にバケツが消えた。



・・・・・は?


誰かが持ち去ったとかじゃない。

音もなくその場から消え去った。




そんな・・・馬鹿な・・・



震える足でバケツが消えた場所に戻る。

だが辺りには何もない。



林のザワザワと言う音が響く。


そういえば・・・


さっきから・・・


セミの音・・・・してなくないか?


さっきまで鳴いてたよな・・・


・・・・・


・・・・・



・・・・・


もしかして、ここで生きてる生物って俺だけ・・・?



・・・・・




・・・・・



出口を探さなければ!!

足を踏み出そうとしたとき


何処かで鐘の音が成った。


チーーーーーーン



・・・・・



聞き間違いかと思いもう一度足を踏みこんだ瞬間、再度鳴る。




チーーーーーーン


聞き違いじゃない

間違いなく鐘の音だ。


勿論人の気配などはない。





その瞬間、一気に怖くなった。

体温が下がり。顔が青覚める。



脇目も振らず兎に角一本道を走り出す。

何かに追われてるかのように後ろをチラチラ振り返りながら走る。

どこを目指して走ったのかは覚えていない。

あの場所から一刻も離れたかった。



ただ、漠然と走っていると。

林の中にぽっかりと開けた場所があることに気がついた。


その開けた場所には四角い墓石みたいなのが見える。


しめた。出口だ!!

きっと正規の道を逸れて歩いていたのだろう。

もう大丈夫だ。


そこからはスプリンター並に走った。

出れた!!





と思ったのもつかの間そこはさっきの場所ではなかった。






・・・・ここはどこだ?



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