表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『THIS ARM IS GOOD』

『THIS ARM IS GOOD』


  ・・・黄金的な細い左腕の使用



雨が降ってきて、傘を差した。左手で持って、雨で身体が濡れないようには歩いたが、ハガキを出すつもりだったので、リュックサックを背負って、その中にハガキを入れていたので、傘からリュックサックが出ていたようだった。

そのリュックサックは、割と安価なもので、デザインが気に入って買ったのだが、まさかの防水加工無しだったようで、リュクサックは雨で濡れに濡れていた。肝心のハガキは、ポスト投函まで、濡れずに済んだので、事はうまく運んだが、防水加工無しには驚いた。



今どきのリュックサックなら、防水加工くらいしている。凡そ、自分の思っている常識とは、非常識な点もあるものだと思わされたが、やはり、デザインが気に入っているので、防水加工無しでも今でも使用している。要は、自分は、機能よりも、デザインなのだ。

ところで、左手で傘をさしていたが、自分はいつからか左手もよく使うようになった。元々、右利きであるから、少しずつ左手を使うようになったことが、妙な事でもあり、しかし、身体を最大限に使えていると思い、日常に左手は根差した。



左利きは天才だ、という文言を、昔聞いたことがある。別段、右利きにも天才はいるのだが、妙な話だ。しかし、自分は左手を使用しだしてから、物事が比較的うまく進むようなことが、増えたのである。妙な話だ、では済まされない、奇跡の黄金的な左腕である。

まだ、箸も使えないし、文字も書けない左手であるが、少しでも左手を、それを含む左腕を、使用することで、日常が奇跡的に豊かになればいいな、と考えている。人は自分の、この日常的左腕使用を笑うだろうか、しかし、笑われても、自分はそれを止めるつもりはない。要は、この左手、左腕に、感謝しているのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ