表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辛い×甘い=恋の味?  作者: 黒辺あゆみ
1話 お菓子と不良と私
1/31

プロローグ

夜の遅い時刻。

 とある都市の古びたビルの裏手に、うめき声を上げながら地面に転がる集団がいる。


「ちくしょ、今ならイケると思ったのに……」


行き止まりになっている奥で一人震える、集団のリーダー格らしい男子を、彼はギロリと睨みつける。


「無駄に喧嘩売って来るんじゃねぇ、てめえらのせいで腹減ったじゃねぇか!」


そこいらに転がっているペンキの空き缶らしきものを蹴りつければ、リーダーの真横の壁に当たる。


「ひっ!」


派手な音を立てる空き缶に、リーダーがビビってへたり込む。

 彼としてはこの程度でビビる奴が、喧嘩なんて売るなと言いたい。

 だが得てして、集団で群れる奴らはこんなパターンが多かったりする。

 たぶんこのリーダーが金を持っているから、他の奴らが集まるのだろう。


「これに懲りたら、変に突っかかるのは止めるんだな」


彼はそう言い置いて、道を塞ぐ奴を蹴ってどかしながらこの場から去るのだが。


「ああ、なんか食いてぇなぁ」


そう呟いて、夜の街へ消えて行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ