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吉原のさくら  作者:
8/13

8話 待ち構えるもの①

『さくらちゃん起きて。』

お美和さんの声で意識が浮上する。


『おはようございます。』

『おはよう。朝ごはんを食べて、ツネさんに吉原の仕来りを教えていただくわよ。』

『わかりました。』


身支度を整えていると、昨日と同じようにヨネが食事を持ってきた。

3人が言っていたように、食事は麦飯と漬物だった。

昨日が特別だったのだと、改めて理解した。


食事を終えると、お美和とともにツネの元へ。


『おはよう。』

『おはようございます。

今日からよろしくお願いいたします。』

『よし、良い心がけだね。さて話をはじめるかね。』

『はい。』


『さくらはこれから、禿として仕事をはじめることになる。

先輩である太夫の身の回りの世話や雑用をしながら、ここの仕来りを学んでもらって立派な遊女になってもらうからね。』


『はい。』


『営業時間は、昼見世12:00〜14:00と夜見世18:00〜22:00までだよ。でも、居続けのお客様もいらっしゃるから午前2時くらいになることもあるけどね。

まぁ、お前達はまだ見習い以下だからここまでの仕事時間ではないけどね。』


『食事は支給されるものをお食べ。

休みは正月と盆の年二回だけだよ。

休みだからと言っても、吉原からの外出は禁止だよ。

間違っても脱走なんて考えるんじゃないよ。』


『承知しております。』


『まぁ。最初に必要なことはこのくらいかね?』


『詳しいことは、一気に詰め込んでも無理だろうから追い追い少しずつ教えていくよ。

今日からは、お美和にていて仕事を覚えなよ。』


『はい。』


『それでは失礼します。』

『よろしく頼んだよ。お美和。』

『はい。さくらちゃん行くわよ。』

『はい。』

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