第7話 フィギュアは、大事
2日連続でちゃんと書けなかった……
とりあえず書けていた所まで。続きは明日更新
「グフ、グフフ、デュフ、デュフフ。それでは、生物のオリエンテーションを始めましょうか!小生の名前は、柳ヶ瀬伊月という。デュフフフフ」
この人、やばい。俺のポキャブラリーが貧し過ぎてやばいしか言えないけど。っていうかリアルで『デュフ』とか言う人、初めて見たぞ。俺はこんな変態を半年間、騙さなきゃいけないのか!
「皆さん知っているだろうが」
なんだ?『皆さん』が知っていることって。深優の手帳には、そんなこと書いてなかったぞ。
手に持っていたフィギュアを教卓の上に置いたぞ?なんだ?
「この娘は、オーキシンちゃんだ」
いや、どう見ても某アニメのツンデレで主人公が何かやらかす度に『馬刺しにしてやる』って言う某ヒロインにしか見えないんだけど……。あの先生には違って見えるのか?
「この『オーキシンちゃん』は、植物ホルモンを小生が擬人化したものだ」
植物ホルモン、植物ホルモンね。あーやった気がする。2年くらい前に。でもうろおぼえなんだよなぁ。なんか細かかったし。
「このオーキシンちゃんには、双子のような娘がいるのだが。そこな女子、分かるか?」
あ、昨日の女子生徒Aがあたった。頑張れー、女子生徒A。
「いえ、わ、わかりません」
わかんなかったかー、残念。
「そうであるか。ならば安宅氏。答えてみよ」
「(この先生、ブレブレだなぁ)」
とか思ってたら、俺に視線が集まっていた。『安宅氏』って俺のことか。気付かんかった。
「そうですね……。インドール酢酸であったかと記憶しています」
「……」
「えっと、違いましたか?」
「……いや、正解である」
おおっ!という声があがる。先生が何も言わないから、間違えているんじゃないかと不安になったぜ。ドヤ顔するんじゃなかった。
この時先生が、
「(まさか教えてもいないのに正解するとは)」
と思っていて反応が遅れていたとは、全く考えていない俺であった。
教師の設定を作っている時に思い浮かんだ設定の話を明日から更新。
この作品と交互更新。(明日は例外的にこの作品も更新)