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別れ



「弘樹さん、メールありがとうございます。お返事が遅くなってすみません。


わたしはあなたに謝らなければなりません。わたし、ずっと黙っていたんですが、男だったんです。でも、心は女です。もしかしたら、ニューハーフってやつかもしれません。


弘樹さんと過ごした数日間、すごくすごく楽しかったです。こんなに幸せを感じたのは久しぶりです。


初めはぎこちないあなたが可愛くて、ただお友達になって、誰かいい人が見つかるまで、応援してあげられるような、そんな関係でいられたら。そんな風に思っていました。


そんな気持ちでメールを続けていく中で、あなたはだんだん心を開いて、ためらわず自分の気持ちを言ってくれるようになりましたね。わたしはそれがとても嬉しかった。一番嬉しかった。


わたしは心を開いたあなたを見て、気づけばわたしもあなたに対して愛情のような気持ちを抱いていました。あなたのためになることが少しでも何かできたら、そんなことばかりを考えていました。


しかし、わたしはあなたとお付き合いすることはできません。あなたの子供を産むこともできなければ、日本というこの国であなたと結婚することもできない。


あなたはわたしが男と聞いたら、すごくガッカリするだろうと思いました。でも、あなたのことを大切に思うからこそ、やはり伝えないといけないと思い、このように決断しました。


逆に、もしかしたらあなたはわたしが男で、それでもいいと言うかもしれない。でも、きっと本当のわたしの姿を見たら、そんなことは言えないとわたしは思います。本当に、本当にごめんなさい。


あなたの大切なお母様やお父様は、きっとあなたと未来の奥さんの間に生まれてくる、赤ちゃんーお孫さんの顔を見たいと思っているでしょう。


もちろん、このご時世で、男同士、女同士が恋仲になって、それが認められている国で結婚したり、ということはたくさんあると思います。


でも、あなたには女性と仲良くなって、お付き合いして、結婚して、幸せな家庭を築く権利がある。わたしはそう思います。あなたはわたしに優しくしてくれたように、誰か心の通じ合う素敵な女性を見つけて、その女性を愛した方がずっといい。それをわたしが踏みにじってはいけない。そうわたしは強く思います。


騙してしまったことを、深く深くお詫びいたします。


償おうとしても償いきれない罪だと思います。本当にごめんなさい。どうか、この身勝手で馬鹿だったわたしを許してください。


わたしは、遠くからあなたの幸せを祈っています。あなたが心を開いて、いい女性とお付き合いできることを祈ります。


あなたがこのメールを読んだことがわかって1日が経過したら、わたしのアカウントは停止しようと思います。新しいステップを踏めるよう、わたしのことは早く忘れてください。


楽しい時間、本当にありがとう。


友美 (ともみん)」

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