ロッキー - 2 -
知恵をふり絞ったロッキーという名の小鹿は、ともみんという架空の牝鹿にぎこちない求愛をしていた。
他の女の子にも、同じようにメールしているかもしれない。本当は優しさが功を奏してモテているのかもしれない。そもそも「彼女いたことない」なんて嘘かもしれない。それが、ネット上というものだ。
しかし、そのすべての可能性が智には儚く感じられた。真剣に彼女を探しているならこんな野獣だらけのサファリパークに来なくていいし、ただ欲求を満たしたいならそれを主張すればいいし、他にもっと行ったらいいサイトや場所もあるだろう。
ロッキーは迷い込んだのだ。巨乳の女の子が好きだけど、どうやったら巨乳と付き合えるかわからなくて、サファリパークに迷い込んだのだ。そう智は確信した。
「ロッキーくーん、お疲れさま。わたしも今家帰ってきたよ。部屋着に着替えたからまた写メ送ってあげる♡わたしの元カレは、わたしみたいな嫉妬ばかりする癖にグータラで、精神的に重い女の子がダメだったんだと思う。でも、ロッキーくんは優しそうだからイイよね♪彼女になる人はきっと幸せだよ!」
智は、ロッキーが大好きな巨乳の写メで彼のテンションを上げつつ、親しく話しかけることで、彼の女性と関わることへの躊躇いやぎこちなさを取り払えればいいと思った。
「僕は、ともみんさんは重いなんてことないと思います。明るくて、こんなに優しくメールしてくれているし。そんなに落ち込まなくていいと思いますよ。それより、その部屋着すごくいいね!もっと見たいです。ともみんさんのおっぱい(笑)」




