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[サガシモノ]  作者: 尖角
第一章
9/42

ロッカー

私は駅のロッカーを使ったことがないので、長い間放置できるかどうかわかりません。

だから“長い間”放置できることを前提に読んでください。

ではどうぞ!!

 スーツケースに入っていた鍵は、多分駅の鍵。


 だから、俺は手当たり次第に駅という駅を走り回った。


 そもそも、俺は実莉に拾ってもらったときに乗り物には乗っていなかった。


 だから、俺は標的を《歩きで行ける距離》に絞って探した。






 “ガチャガチャ…”


 鍵を()した。


 鍵を挿しまくった。


 しかし、一向に開かない。


 “アタリ”というやつが見つからない。


 どうしたものか…。


 俺は力尽きかけていた。


 そんな時である。女神が俺に微笑んだのは…。


 「鍵って、ロッカーって、ホームのとこだけじゃなくて外にもあるよね?」


 「それだ!!」 俺は思わず叫んだ。


 周りの人が一斉に振り向く。


 しかし、そんなことはどうでもいい。


 俺は急いで外に向かった。






 “ガチャガチャ”


 …開かない。


 外にあったロッカーは全部で12個。


 そのうちで、使ってあるロッカーは8つ。


 俺は次々に鍵を挿しこんでいった。


 「やっぱりここもダメか…」


 あきらめを口に出した、5回目の挑戦。


 俺はそこで奇跡というやつに出会う。


 “がちゃ”


 「開いた…」 実莉が小さな声で言う。


 そして俺も…。


 「開いた!」「開いた!!」


 とっても嬉しかった。頑張ったから…。


 俺はその喜びを胸に中からリュックを取り出し、持ち帰った。

あきらめかけていた時に、うまくいくと嬉しいですよね?

そんな1話でした。

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