表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[サガシモノ]  作者: 尖角
第五章
42/42

仲間の引退

半月ぶりの更新ですね。

話自体は前作で終わっておりますが、これは“それから”をテーマにしたものです。


では、どうぞ!!!

 「お疲れ!!」


 俺は元気よくそう告げる。


 相手はHESEを壊滅させるときに、色々と世話になったイッサ。


 ここは、あるパーティー会場を貸切にした場所。


 そう、、、


 今回の話は、イッサの引退祝いである。






 あれは、約10年前。


 HESE壊滅を手伝い、事件を起こしたと、裏の世界で有名になり、イッサの下には色々と多くの仕事が入って来ていた。


 そんな時にあった、俺達の結婚式。


 ちなみに、ここで言う俺達というのは、もちろん俺自身と実莉である。


 さて、そんなことは置いておいて、、、


 とにかく忙しくて、イッサは結婚式には来てくれなかった。


 だから、それをイッサは謝るために、俺達のところに話しかけに来た。






 わざわざ、あの時にしか接点がないというのに、俺達を呼んでくれたイッサ。


 俺は、「呼んでくれてありがとう、、、そして、謝らなくていいさ」「ただ、俺達の子供の顔ぐらい拝んでやってくれ!」と言う。


 「お前ら!!そんなところまで行っていたのか!!!」


 そう、大きな声で突っ込むイッサ。


 「おいおい、あれからもう10年だぞ?」


 「結婚してたら、子供ぐらいできるだろ?」


 俺がそうやって突っ込みに答えてから、実莉が子供を紹介した。


 「こっちが6歳になった莢花(さやか)で、こっちが3歳の快斗(かいと)です」


 「ほら!ちゃんと挨拶しなさい!!!!!」


 子供たちは実莉に背中を押され、渋々と挨拶をする。


 「さやかです! かいとです! こんにちは」


 「おう!!!」「元気そうで何よりだ!!!!!」


 そう、イッサが大きな声を出すので、子供たちは実莉の後ろに隠れようとする。
















 俺達は、この何気ない日常を笑った。



 俺達は、この“普通”という世界が大好きだ。



 何もなければ、老いて死に、



 そして、さらには芽吹いて生きゆく。



 俺は、これが本来の人間の生き方だと思う。



 今も、昔の失った記憶は取り戻せていない。



 けれど、それでも元気(しあわせ)にやっている。



 だから、そんな何気なさを大切にして、今を家族と共に生きていこうと思う。

これで、[サガシモノ]は本当に完結です。


いろいろと更新が遅かったり、文字数が少なかったりして、不出来なところが満載でしたが、ここまで読んでくださって本当に感謝しております。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ