仲間の死亡宣告
爆発で死んだ仲間には、本当に感謝もしているし、「すまない」とも思っている。
だから、、、
だからこそ、特殊部隊の死亡宣告をやらさせてくれと、HESEを壊滅させたすぐ後に、イッサに俺は志願した。
それは、親やその他の家族に、「あなたの子供は死にました」と言いに行くもの。
それは、誰だって言いに行くのは嫌なわけだし、「行きたい」と自ら言う人はいない。
だが、世話をしていた、
政府を抜けた特殊部隊を世話していたイッサは、そういったことを言えるわけではない。
イッサが、そこの正式なリーダーというわけではないが、そんなことを言ってしまうとチームの規律は乱れてしまい、どうにもできなくなってしまう。
だから、関係者ではないことを少し思われはしたものの、サックは俺が行くことを認めてくれた。
と言ってみたものの、本来政府で認められている暗殺、、、
表には出てこないが、そういったものは法律に触れることはない。
それは、法が許しているから。
しかし、今回の俺達のように、元暗殺部隊の連中が死んだところで、政府にとっては関係ない。
それは、“元”であるのと同時に、“所属していた”という事実すらないのだから、政府にとってはどうでも良い事なのだ。
さらに言わさせてもらえば、今回俺達がしたことは、政府が喜ぶことではなく、まったくもってその逆だから、その死が公になることはまずい。
その理由は、言わなくてもわかるだろう?
簡単に言うならば、地の果てまで追いかけられるからだ。
とにかく、そういったことを防ぐため、俺達は最低限のこととして、死の偽装を行わなければいけない。
俺は、死の偽装の理由付けをイッサ達にしてもらった後に、死んでしまった仲間の家族に謝りに行った、
それはもちろん、誠意を込めて、、、である。