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[サガシモノ]  作者: 尖角
第四章
37/42

生と死を考えて

 《なぜ、自分が助かったのか?》


 《なぜ、仲間は助からなかったのか?》


 俺達は、そんな考えに(さいな)まれた。


 いくら考えたところで、答えのない迷路。


 俺達“生き残った側”の人間は、そんな辛さに悩まされた。


 しかし、それは《生かされた》という証そのもの。


 『自分は死んではいない、生きている』ということを実感できるものだった。


 だから、俺達は割り切るということを選ぶほかなかった。



 それは、辛い選択だったし、やってはいけないことだったのかもしれない。


 しかし、俺達はそれでも尚、考えることが多かった。


 《他に道はあったのではないか?》


 《もしかしたら、あの時に、、、》


 そうやって、これからを背負っていくしかないんだ。




 そう、、、俺達は現実を思い知ったのだ。






 しかし、そんな深刻な状況下、俺を支えてくれる人もいた。


 それは、一緒に生死を共にした仲間であり、俺の運命を最後まで見守ってくれた友達であった。


 「ありがとう、本当にありがとう」


 俺はその言葉を皆に告げ、チームを解散とした。





 チームの解散後、俺の中に残るのは、“寂しさ”と“実莉”だけだった。

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