HESEの壊滅
第四章の幕開けです。
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ドォーーーーーーン!!!!!
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ズサァーーーーーーー!!!!!
俺の中には、建物が壊れる音が響く。
それは、自分達が設置したダイナマイトの爆発の所為で起きたものだった。
そして、爆発音→建物崩壊音→悲鳴と連なって、音は流れて行った。
いくつもの「うわぁーーー」とか、「逃げろ!!!」とかの悲鳴が俺の耳を劈く。
だが、それはHESEの壊滅を示す象徴だった。
しかし、それを喜んでばかりもいられない。
自分達が起こしたことだから悲鳴を上げていないにしろ、悲鳴を上げたいくらいな状況ということは変わらない。
だから、俺は自分のことを考えていた。
『ちくしょう!!出口までは約20mだが、もう崩壊した壁はそこまで迫ってきている…』
『俺達も、もはや逃げられないか?』
『くっそ……こんなところで………』
そんな想いが俺の中に渦巻き始める。
しかし、本気で走ったからか、助かることができた。
そう、、、俺と数名の人間は…。