35/42
自分の気持ち
俺はジィさん、、、
すなわち、HESEの最高責任者に、《俺達のことを口外しないこと》と、《もう二度と、人を作って研究するような施設なんて作らないこと》を半分無理やり承諾させた。
もう、俺みたいな被害者はいらないから…。
もう、俺みたいな作り物なんて存在しなくていいから…。
そういった思いでいっぱいだった。
ここに来るためにも、色々な犠牲者を出してしまった。
俺の脱獄の手伝いをしてくれた、CやL…。
そして、アキという大切な仲間…。
こんな俺でも、支えてくれる仲間がいる。
それは、出会ってすぐの仲間かもしれない。
けれど、俺の少ない記憶の中では、十分すぎる存在だった。
だから、皆で、、、
《今生きている全員で脱出したい…》
それが俺の願いだった。
これで、第三章は完結です。
また、この話は一段と短くなっていますが、申し訳ないです。