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[サガシモノ]  作者: 尖角
第三章
34/42

最高責任者

 「こちらは終了(クリア)した!」


 「6階の方は無事にクリアしたか?」


 地下7階担当の俺が、地下6階担当のシグに連絡を入れると、シグは答えた。


 「ああ!」


 「こっちも今、設置が終わったところだ」


 「今から、全ての人間に脱出命令を出して、任務を終わらせる」


 「では、また地上で!」






 そうやって、俺はシグの言ったように、無事に地上で落ち合うことを願い、任務の方に目を向ける。






 「ここの最高責任者は誰だ!?」


 「今から、10数える間に出てこないと端から順番に打ち殺す!」


 「(イチ)!!」


 「()!!」


 「(サン)!!」


 “バン!!!”


 俺は威嚇のために天井に向かって、1発(はな)つ。


 「くっそぅ…」


 オッサンというのか、ジィさんというのか、とにかくそういった“お偉いさん”が奥から呟きながら出てきた。


 そう、、、威嚇の効果があったということだ。

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