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最高責任者
「こちらは終了した!」
「6階の方は無事にクリアしたか?」
地下7階担当の俺が、地下6階担当のシグに連絡を入れると、シグは答えた。
「ああ!」
「こっちも今、設置が終わったところだ」
「今から、全ての人間に脱出命令を出して、任務を終わらせる」
「では、また地上で!」
そうやって、俺はシグの言ったように、無事に地上で落ち合うことを願い、任務の方に目を向ける。
「ここの最高責任者は誰だ!?」
「今から、10数える間に出てこないと端から順番に打ち殺す!」
「壱!!」
「弐!!」
「参!!」
“バン!!!”
俺は威嚇のために天井に向かって、1発打つ。
「くっそぅ…」
オッサンというのか、ジィさんというのか、とにかくそういった“お偉いさん”が奥から呟きながら出てきた。
そう、、、威嚇の効果があったということだ。