33/42
ダイナマイト設置
気持ちの葛藤をした挙句、俺はイッサに甘えることにした。
なぜなら、後でいくらでも悩むことはできるんだ。
けれど、今しか任務は全うできない。
ここで失敗してしまえば、俺のしたいことができないだけじゃない。
アキ以外にも犠牲が出てしまうかもしれないし、それにアキの死が無駄になってしまうんだ。
だから、俺は前に進むことにした。
苦しくたって、イッサの気持ちより、アキの想いよりマシなんだから…。
「今から、最下層の6階と7階に突入するぞ!!」
「予定通り、ダイナマイトを設置して、人を逃がせ!」
「1階にいる人間もだ!!」
「だから、6階と7階の制圧が終わったら、全員俺とシグに連絡を入れろ!!」
「では、また無線で!!」
そうして、俺達は二手に分かれることになった。