中身
今回はスーツケースの中身についてです。
スーツケース。
これは何を物語るのか…。
俺の、、、俺の過去がわかるのだろうか??
俺は実莉にスーツケースを手渡され、中身を空けることにした。
しかし南京錠があって開けられない。
『どうしたものだろうか?』
俺は少し考えた。
だが答えが出る前に、実莉が口を開く。
「あなたのズボンのベルト通しに鍵がついていたんだけど…」っと、、、。
「それだ!」 俺は思わず叫んだ。
それから俺はベルト通しから鍵を外し、南京錠を開けることにした。
「ガチャ…」
ほんの少しの音とともにスーツケースを開ける。
中に入っていたのは服と手帳と鍵と現金20万円…。
服はパンツ2枚、ジャケット1枚、Tシャツ2枚、ズボンが1着、靴下・ハンカチ・ティッシュが1セットだった。
手帳は雨で濡れたためか、文字がかすれて見えれるようなものじゃなかった。
鍵と現金…。
この存在は謎だった。
見当がさっぱりつかない。
なぜ鍵が?
なぜ現金20万円が?
なぜこんなものを入れる必要があったのか…。
鍵はどうやら駅かなんかの鍵らしい…。
しかし問題は現金の方。
なぜ現金20万円なのか?
さっぱり見当がつかなかった。
中に入っていたのはそれだけ…。
ほかに俺に繋がる手がかりはなく、一番の手がかりは手帳だった。
確かに、中はうまく読み取ることができない。
しかし、うっすらと少しだけ、少しだけなら読み取ることができた。
俺はここから自分探しを始めることになる。
自分探し…。
これは多くの人が探し求めようとしたでしょう。
しかし、その中で“私は記憶喪失だから”っという人はそんなにはいないでしょう。
そんな数少ない人の一人が主人公です。
そんな主人公をこれからもあたたかく見守ってやってください。




