第1.0話
《場面は変わりビルの裏》
「畜生また負けたぜ。いつもいつもこうだ俺は」そういって時代に合わないリーゼント短ランを着た青年はボコボコの顔面で起きた
「今何時だ、だいぶ寝ていたような気がするが。。12時!?確か3時くらいにここに来たような。早く帰らねえとまた怒られるぜ」
そういって走り出した
しかし走り出してすぐに気が付く。人の気配がない
「何が起こってんだ」
疑問はあったがいつもは人であふれかえっているはずの道を突っ走る
角を曲がると何か音がした
ギリ、ビリリリリ、ビリ
音のするほうに走ってみるすると当然
ズドーン
まるで雷が落ちてきたような音がした
あたりが真白になり突然目の前にバチバチと放電している物体が現れる
「な、なんだこれ!」
少年はしりもちをついた
それはまるで光の塊、真白な電気だ。だが弱っているのか消えかかっている。近くに行くとボロボロだ
「おいお前誰にやられた!ボロボロじゃねえか!」
心配そうに見つめる
「いやあなたのほうが重体なきがするわ」
少女に逆に心配された
そいえば俺も重体だった
「俺はよ慣れてんだ!ガキの頃から運悪くてよボコされるわ大けがに遭うわでよ」
苦笑いしながら答えた
「私も小さいころから運は悪いほうよ。似てるのかもね」
少女も笑いながら答えた
なぜだろうこんなに訳が分からない状況なのに安心した
「なあおまえ何もんなんだよ。なんでこんなに、、」
言いかけた矢先ライトが二人に向けられた
「実験体Xを確認!直ちに確保せよ」
続々とヘリやドローンが集まってきた
「さあ帰ろうお前を待っている人たちが大勢いるんだ」
クリーグスがこちらに手を出しながら近づいてきた
しかしその手は予想外の人間に払われた
「おいおっさん!こんなか弱い女の子を強引に連れて行こうなんて男がすたるぜ?ついてんのかこの野郎!」
そのセリフを言った少年の手は震えていたが眼だけは離さなかった
「お前は一体どこの誰かね、私は今この子と話しているんだ」
そういって再度手を出すがまた払われた
「私は君のような青年は嫌いじゃないよ。だが盾突く相手はしっかりと見定めないとな早死にするぞ」
その瞬間体から電気が流れ出しバチバチと音を立てながら筋肉が膨張していく。とてつもないでかさだ
「馬鹿野郎!男が守りてえもん守るのに戦う相手なんていちいち選んでられるわけねえだろ!」
少年は一歩も引かずむしろ前かがみで答えた
「見事」
そういって馬鹿みたいに巨大化した腕を電気を帯びた状態で少年に叩き込んだ
終わった。少年は後悔はなに一つもなく最後を悟った
しかし突然後ろに抱き着かれ
「あなた、私ともっと不幸になって!」
あたりは跡形もなくふ吹き飛び白い稲妻があたりを覆いつくした
のちにこの事件は白く包まれたことから《スノードーム》となずけられた
残された資料には少女を抱いた白い電気を纏った物体が写っていた