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7色に滲む
知らない少女。
部屋にいる。
幽霊か?
実在か?
普通に触れられた。
普通に喋ってきた。
「ちわ」
こんにちは、なのだろう。
壁と向かい合っていた。
そして、普通に喋り始めた。
「あそぼうよ」
少女はふざけたい人らしい。
それからも、少女らしさは続く。
ボケたりツッコミしたり、してきた。
「ユウレイだよ」
「あなた、ユウレイなの?」
「うん。優しくて麗しいと書いて、ユウレイだよ」
「あの、糸という漢字の上の部分が、二個入っている漢字を、使った方じゃなくて?」
「誰が、幽霊だよ」
楽しかったといえば、楽しかった。
正直、イライラするところもあった。
7色の感情が、一気に溢れた。
少女の目からは、涙が流れた。
その涙が、7色に光って見えた。
そのあとは、普通の涙に戻った。
お菓子をあげようと思って、別の部屋に行った。
お菓子を持って戻ると、もういなくなっていた。
音は、全然していなかった。
いなくなる気配は、何もなかった。
やっぱり幽霊か。




