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17枚捲っても白

 占いって、好き。だって、道しるべ的なものになるから。


 優柔不断。そう、みんなによく言われる。自覚している。



 占いに来た。毎月、来ている。今日は、タロットカードだ。楽しみだ。


「はい。じゃあ、占っちゃうね」

「お願いします」

「全体的な運をね。幅広くやるよ」

「はい」


 怪しいおじさんだ。黒を中心とした、服装。そして、オシャレヒゲだ。



 タロットカードを、捲ってゆく。しかし、全部白い。


 どれを捲っても、白だけ。騙されたのか。どうなのだろう。


 白いカードしかない理由。その候補が、いくつか溢れてきた。



 占いだから、裏ない。そういう、ダジャレ的なやつか。でも、最初は絵があった。


 となると、マジシャンか。でも、占いなはずだ。ちょっと、待て。


 タロットカードとは、書いてあった。でも、占いとは書いてなかったか。



 なんか、退屈になってきた。ゆっくりとゆっくりと、全部捲ろうとしているから。



 17枚捲っても白。ああ、逃げ出したい。ここから、マジックで、瞬間移動したいよ。

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