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神様候補の転生者は異世界のんびり生活を所望する  作者: sato
第三章 お嬢様レベリング編
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第二十八話 ピザとキャンプと海鮮と海

僕は黙り込んだユミナを見かねて、買い物の途中に思いついた案をみんなに告げる。


「ところで、今日ピザの材料を揃えたんだ。明日、キャンプに行かないか?」


「えっ、ピザ! 食べたい、食べたい!」


「ピザもいいけど、マグロも食べたいニャ!」


「それなら、ニコル君に海鮮市場に連れて行って貰って、ピザを食べながら海鮮バーベキューをしようよ」


「賛成ニャ!」


エミリとシロンは賛成してくれたが、ユミナは黙ったままだった。



「ユミナ。急遽こういう事になったけど、大丈夫?」


「えっ! はっ、はい。大丈夫です。キャンプ、楽しみです」


「それじゃ、明日朝食を食べてから、海鮮市場に行こうか。ピザと海鮮バーベキューは、お昼にしよう」


「分かりました」


どうやら、ユミナは大丈夫なようだ。


「ピザ生地は発酵させたのがあるから、伸ばして具材を乗せて焼くのは現地でやろうと思うんだけど、どうかな?」


「はい。ピザ作り、興味あります。ニコル君、教えてください」


「うん。ユミナは料理が得意だから、すぐに覚えるよ」


「頑張ります」


そういう事で、明日は海産物を買いに行って、キャンプをする事になった。

場所は僕の故郷でも良かったが、新しい場所を今から探しに行く事にした。


明日は、晴れる事を祈ろう。



翌日は、快晴だった。


「うっみだー!」


「海ですね」


「マグロニャー!」


「マグロなんて、売ってるか分からないぞ」


僕達は、海鮮市場のある海に来ていた。


「そう言えば、ニコル君残念だったわね。私達の水着姿」


「君達の父親の耳に入ったら不味いから、ノーコメント!」


「そんな気を使う事ないのに」


「そうですよ。ニコル君」


「でもなー」


「ご主人、マグロ捕まえるニャ!」


「さすがに、捕まえられないよ。期待はできないけど、海鮮市場で探してみよう。あったら、儲け物だ」


「早く行くニャ!」



僕達は、歩いて市場に向かった。


「いいわね。海鮮市場って、初めて来たわ」


「結構、いろいろ揃ってるな。アジにイワシ、カワハギ、カンパチ、スズキ。ハマグリにサザエ、タコ、イカ、エビ。カニもあるね。でも、マグロは無いな」


「へー、魚介類に詳しいんだ」


「前世で食べるのが好きだったから、有名な物だけだよ」


「私、普段の食事の分も、買っちゃいますね」


「そうだね。美味しい料理、期待してるよ」


「はい、頑張ります」


「ご主人、マグロを探してニャ!」



シロンがマグロと騒ぐので、店の人に聞いてみた。


「おじさん。マグロって、水揚げされないのかな?」


「おっ、あんちゃん。マグロを知ってるなんて、通だな。この辺りだと、三月から六月にたまに上がるよ」


「今は八月だから、もう時期は過ぎてるんだね」


「よその国に行けば、上がるかもな。場所によって、時期も種類も変わるからな」


「そうなんだ。ありがとう」


シロンが、がっかりしていた。



その後、ユミナが買い終えるのを静かに待った。


「いっぱい買ったね」


「はい。なかなか手に入らないので、一通り買っちゃいました」


「大漁ね。御飯が楽しみ」


「それじゃ、キャンプ地に行こうか」


「いこ、いこー!」


「はい、行きましょう!」


「行くニャー!」


こうして僕達は、キャンプ地へと向かった。

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