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神様候補の転生者は異世界のんびり生活を所望する  作者: sato
第三章 お嬢様レベリング編
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第十七話 剣と杖の強化とシロンの首輪

2021/04/18 シロンの覚えたスキルに、《魔力感知》と《魔力操作》を追加しました。

僕達はシロンのおかげで子爵嫡男に鉢合わせする事無く、無事に借家へ帰った。


「それじゃ、二人の剣と杖を預かるよ。今から、強化するね」


「やったー。それじゃこれ、お願いするね」


「私も、お願いします」


僕は、二人の剣と杖を受け取った。


「私達は、夕食の用意をしますね」


「ああ、頼んだよ」


ユミナとエミリは、夕食を作りにキッチンへ行った。

エミリは、二日目からサラダ担当になっている。


サラダは野菜を切り分けるだけだから、そうそう失敗はしない。

僕が錬金術で作った《ドレッシング》を掛ければ、大抵美味しくなる。



僕は、一人自分の部屋に篭った。


「まずは、エミリの剣だな。どうするか?」


どうするかというのは、どこまで性能を上げるかという事だ。

あまりにも高性能の剣にしたら、エミリの為にならないだろう。


「そうだな。今の実力に見合った物にしよう」


僕は、エミリの剣に手を翳した。

剣は白い光りに包まれ、銀色から白銀色に変わった。


今更だが、僕は五歳の頃から錬金術を使いまくっているので、取得した経験値のウインドウが現れても気にしなくなった。

少し獲得したくらいでは、レベルも上がらないしね。

《検索ツール》の設定で、表示させない事もできたが、もう慣れたのでそのままにしている。


剣は表面だけを《ミスリル》でコーティングしたように《材質変化》させ、切れ味と魔力の通りを良くした。

更にミノタウロスの魔石を使い、《魔法属性》を持たせられるようにした。

それは、剣に魔法を掛ける事によって変化する仕様にした。


魔石は圧縮して小さくし、錬金術で剣の柄にはめ込む。


「これなら、エミリの《魔眼》スキルで相手の弱点を視れるし、有効に活用してくれるだろう」


そして、もともと付与されていた《強靭(小)》と《腐食耐性(小)》は、付与を(中)に上書きして強化は終了した。



「次は、ユミナの杖だな」


ユミナの杖も《杖術》に使うので、表面を《ミスリル》に《材質変化》させ、強度を上げた。


なぜ、全てをミスリルにしないのかと言うと、相手に気を使わせてしまうからだ。

総ミスリルの武器は目が飛び出るほど高価なので、二人に何か言われたら『表面だけだよ』と、言うつもりでいた。


そして、こちらもミノタウロスの魔石を使い、《魔力回復(中)》を付与する。

ユミナの場合、魔力を使い果たしたとしても、三十分位で百パーセント回復できるはずだ。

今までは、僕が新しく覚えた《無属性魔法》の《魔力譲渡》で魔力を補充していたが、その必要も無くなるだろう。


そして、もう一つ魔石を使い、《詠唱短縮》を付与した。

これは、一度唱えた魔法を記憶して、次からは魔法名だけ唱えれば発動するというものだ。


錬金術で、二つの魔石を圧縮してから杖に埋め込む。


元々杖に《使用魔力半減》が付与されていたが、高度な付与だったのでそのままにしてある。


「よし、出来た」


剣と杖の強化を終え、僕は終わった感を出していた。



「シロンの装備を忘れてるニャ」


おっと吃驚! シロンがいつの間にか壁抜けをして、様子を覗っていたようだ。


「ごめん、ごめん。これから作るよ。ただ、武器が使える訳じゃないから、エミリみたいな前衛での攻撃役は無理かな。その代わり、シロンは《雷属性魔法》の適正があったから、《詠唱短縮》と《魔力回復(中)》を付与するよ。これなら、安全に攻撃できる」


実はエミリの《魔眼》スキルで、シロンに《雷属性魔法》の適正がある事が分かった。

僕もグルジット家で複製した《雷属性魔法》の魔法書があったので、一緒に練習をした。

シロンは、苦も無く《魔力感知》と《魔力操作》と《魔法言語》スキルを取得し、初級の《雷属性魔法》を使えるようになった。


「分かったニャ。ご主人に任せるニャ。でもそのうち、猫パンチのワンパンで倒せるようにして欲しいニャ」


「シロンのレベルが上がったら、考えるよ」


「お願いニャ」


「その代わり、ステータスを上げる付与をするから」


「ステータスかニャ?」


「ああ、《筋力》と《敏捷》と《持久力》のステータスを、百ずつ増やすんだ」


僕はシロンの首輪を外した。

そして、《亜空間収納》からミノタウロスの魔石二個とオーガの魔石三個を取り出し、それぞれ付与を掛けていく。


やはりこのままだと大きいので、魔石を首輪に合う大きさに圧縮して取り付ける。


「首輪に、六個の魔石は多いよな。小さくしても、邪魔になりそうだ」


「ご主人、首に着けてみるニャ」


「ああ、そうだな。違和感があったら、言ってくれ」


僕は首輪を、シロンの首に着けてやる。


「ご主人、大丈夫ニャよ」


「そうか、良かった。それと、ステータスが上がってるから、自分で意識したより体が勝手に動く。最初はゆっくり動く事を意識して、慣れるんだ」


「分かったニャ」


その後、シロンは勢い良く、壁を何度もすり抜けていた。

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